2003年11月07日(金) |
こんな情けないCMを作ったのは誰だ? |
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国民年金のCMがバンバン流れている。いたいけな子供に向かって、江角マキ子が横柄な口調で詰問する。「国民年金がもらえなくなるなんて誰が言ったの?」おいおい、そんな子供にからんでどうするんだ?相手が違うだろう。その言葉は収入があるクセに払ってない連中に向かって言ってくれ。それに年金会計が少子高齢化の流れの中で破綻に向かって突き進んでることはもはや国民の常識である。週刊誌や新聞がばんばん書いてるのである。江角マキ子もガキ相手ではなくてその報道をしている連中に向かって詰問すればいいだろう。
子供の返答もまたおかしい。あの年齢のガキが国民年金のことを知っててたまるか。「そんなもん知らんわい!」と答えるのが普通だろう。そして江角マキ子のセリフがまたなんとも意味不明だ。
「今納めていればきちんともらえる」
それじゃあいったいどれだけもらえるかわからんだろう。払った金額よりも少ないことだってあるわけで、そんなものなら払いたくないに決まってる。こんな情けないCMを見せれば、国民年金の納入率上がるのではなく、逆に「やっぱり納めない方がよさそうだ」と思う人を増やしてしまうだけである。いったいどこの広告代理店がこのCMを作ったのだろうか。
あまりのセンスの悪さに涙が出そうである。
オレならこんなCMにするだろう。江角マキ子なんて絶対に起用しない。まず松井秀喜が登場だ。「アメリカに行っても国民年金はちゃんと払っています」続いて中島みゆきだ。「いくらCDが売れても、老後の生活の安心のために国民年金は払っています」続いて高倉健だ。「年金をもらってるからいつだって俳優を引退できます」これだけで十分説得力があるはずだ。とどめは桑田佳祐だ。「国民年金を払わないような非国民はコンサートに来て欲しくないね」そのあとは次のフレーズの連呼である。
「こんなにお得なのに払わないヤツはバカ」
「払うよりもらう方が多い。税金で1/3補助されるからです!」
「長生きすればもっとたくさんもらえます!」
「死んだヤツの分は長寿の人間で山分けです!」
これをバンバン流せば、みんな争って払うようになるぜ。それにしても、CMもとことん恥ずかしいが、金を掛けた結果があのダメCMであることに文句も言えない社会保険庁も情けないぜ。いったいいくら掛けたんだ?まるで年金のCMにふさわしくない江角マキ子にいったいどれだけのギャラを支払ったんだ。もっともその金額を知ったらますますみんな払わなくなるぜ。
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