2003年10月27日(月) |
全裸で横断歩道を渡る女 |
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名古屋の栄交差点といえばまことににぎやかな場所である。そこにある横断歩道でアダルトビデオの撮影をした、具体的に言うと全裸の女性が横断歩道を渡るシーンを撮ったということで愛知県警は25日、公然わいせつの現行犯で、アダルトビデオ製作編集韓政光容疑者(32)と、女優の清水あゆみ容疑者(23)ら6人を逮捕したという。
調べによると清水あゆみ容疑者は、横断歩道の直前で着ていたハーフコートを脱いで全裸になって渡ったという。また製作編集の韓容疑者は
「人通りが多いので、注目を浴びて面白い作品ができるのではないかと思った」
と供述しているらしい。それにしてもこれをわざわざ警察に通報した無粋な人間はいったい誰だとオレは腹が立ってしまうのである。オレの想像する「公然わいせつ」というのは、夜にバスを待ってる女子高生の前でモロダシ男がいきなりコートの前をはだけて粗末なものを見せるなどの行為であり、そんなものはまことに不愉快きわまりないのでどんどん検挙して欲しいのだが、横断歩道を全裸の女性が渡るというのはオレにとってはちっとも不快ではないのである。日常のストレスに疲れた頭を五月の薫風がリフレッシュさせてくれるような、そんな爽やかな光景に思えるのである。
また、オレの価値観の中では全裸という状態はちっともエロではない。そんなものは風呂屋の中では全くの日常である。それよりも風が吹いてスカートがまくれあがり白いものがちらりと見える瞬間などになんともいえない胸のトキメキを覚えてしまうのである。少なくともオレの心の中ではそちらの方がはるかにわいせつだ。
その行為によって迷惑を受けた人はいたのだろうか。全裸の女性に見とれたクルマが信号を無視して交差点に突っ込み歩行者をなぎ倒したとか、強烈な刺激を受けた老人がその場で脳卒中で倒れたとかの実害が起きているのなら別だが、どうやらそのような状況でもなかったらしい。それを強引に逮捕するというのは国家権力の濫用である。
低予算で作らなければならないため歩行者のエキストラを使ってる余裕などないAVビデオ製作現場の苦悩も全く理解せず、衆人環視の屋外で撮影したというだけでこうして検挙の対象にするというのはいきすぎである。それは名古屋という土地柄のせいだろうか。そういう撮影は大阪でぜひやってもらいたいのである。オレも見に行くのである。大阪にはそんなのをわざわざ通報する無粋なバカはいないと思いたいのである。みんな野次馬として楽しむに決まっているのである。
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