2003年10月28日(火) |
もしかして、阪神はわざと負けたのか? |
携帯用URL
| |
|
3勝3敗の五分で迎えたシリーズ最終戦、もちろんオレは阪神タイガースの勝利を信じてテレビの前に座っていたのである。しかし、結果はみなさまもご存じの通り、ダイエーが日本一に輝いたのである。ただ、オレは負けた悔しさよりも、これで長い一年が終わったという快い解放感に満たされてるのである。明日からは野球の結果に一喜一憂しなくて済む日常が帰ってくる。
思えば三月末から今日に至るまでの約七ヶ月間、オレは長時間テレビの前に釘付けになり、翌朝はスポーツ新聞を何紙も読み比べたものである。野球のために費やした時間はおそらく1000時間を超えるだろう。大げさな言い方だが、これでオレは自由を取り戻したのかも知れないのである。明日からは毎晩ゆっくりと時間が手にはいるのである。
さて、終わってしまった日本シリーズを振り返るのはあまり意味のないことだが、ターニングポイントはやはり第六戦に伊良部を先発させたことだろう。第二戦で伊良部が通用しないことはわかっていながら、星野監督は登板させ予定通りに負けた。まだあと一試合あるという気持ちだったのだろうが、あそこで確実にダイエーは流れを再び引き寄せたのである。
圧倒的に打力で上回るダイエーに阪神が勝つためには、藤本や赤星がバントヒットを狙ってかき回したり、スクイズで点をとったりする執拗さが必要だったが、「なりふりかまわず勝ちに行く」というどん欲さはむしろダイエーにあった。身売りされるかも知れない球団はもはや破れかぶれなのである。失うモノは何もないのである。だから甲子園で三連敗したものの、ダイエーは常に早く仕掛けてきていたのである。
うがった見方だが今回の日本シリーズ敗北、もしかしたら球団側が仕組んでいたかも知れないのである。巨人と優勝争いをした1973年、勝てば優勝が決まる大事な中日戦に先発した江夏は、球団幹部から
「負けてくれ、勝ったら給料上げなアカンねん」
と懇願されたことを後に明かしている。来季は年俸倍増と言われた伊良部も、二度のKOで大幅に値段が下がってしまったはずである。もしかしたら現状維持かも知れないのである。
空前の観客動員を果たし、優勝セールで百貨店は大入り満員、すでに球団は十分に利益をあげている。後はいかにして年俸の高騰を抑えるかである。そのためにはシリーズには負けなければならなかったのである。そんなバカなことはあり得ないと思いたいのだが、真実は誰にもわからないのである。
前の日記 後の日記