2003年09月22日(月) |
柿の種で8日間、奇跡の生還劇! |
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北海道でも知床半島といえばかつては秘境だった。もっともその秘境にも横断道路が完成してクルマで簡単に通過できるようになったから、お気楽にやってくる旅行者はある意味卑怯でもあるわけだが。
しかし、知床半島にはヒグマがいるという話である。ヒグマといえば日本列島最大の猛獣である。よく東北あたりで熊と格闘して投げ飛ばしたというニュースが新聞に出るが、それは人間よりも小さい月の輪熊だから可能なのである。相手がヒグマなら投げ飛ばすどころか、熊からの一撃で人間は粉砕されてしまうだろう。そのヒグマと遭遇する可能性のある知床半島の羅臼岳で、食料もなく山中で8日間過ごした学生が救助された。まさに奇跡の生還である。
9月20日に羅臼岳のふもとで無事救助された同志社大4年、三木北斗さん(22)は、発見されるまで丸8日間、持っていた柿の種と沢の水で飢えをしのぎ、救助を待ち続けていたことが21日分かった。チョコレートをかじってというのはよく聞く話だが、柿の種というのは全く予想外である。なぜそんなものを非常食に持っていたのか。ピーナツ入りかそうでないか、じゃあビールはなかったのかと思わず突っ込みたくなってしまうのである。
三木さんは12日に登山を開始し、その日の日没前後に羅臼岳に登頂。頂上付近で一夜を明かし、13日に下山を開始した直後、登山道から外れて沢筋に迷い込んだらしい。バイクのツーリングで北海道を回っていた三木さんの服装は長袖シャツにジャンパー、ジーンズの軽装でテントはなく、携行した食べ物は柿の種だけ。衰弱が始まると柿の種ものどを通らず、沢の水で空腹をしのいでいたという。
素朴な疑問なんだが、彼が遭難しているという情報はどうやって伝わったのだろうか。おそらく携帯の電波も届かないだろうところで(彼の所有していた機種は不明だが)遭難していた彼がどうやって救助されたのか知りたいのである。羅臼岳はオレも20年以上前に登ったが、そのときは「クマに遭遇しないように大きな音を立てながら登りましょう」と言われたぞ。8日間も山中にいて一度も遭遇しなかったのか。それとも知床のヒグマは絶滅してしまったのか。とにかく無事に助かってよかったのである。
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