2003年09月12日(金) |
阪神優勝よりも恐ろしいこと |
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とうとうマジック2になった。さて、阪神が優勝した夜には大阪はどんな大騒ぎになるだろうかとよく話題になる。道頓堀に飛び込むのもいつものお約束という感じであるし、翌日からの優勝セールで阪神百貨店の周辺は大混乱だろう。しかし、何か勘違いしているんじゃないだろうか。もはや阪神の優勝はどう考えても動かない。だから優勝の瞬間も多くの阪神ファンにとっては、いくら18年ぶりのものであっても、「来るべきモノが来た」という感慨でしかないのである。
今、考えられる奇跡というのは、むしろ阪神が優勝しないことの方なのである。阪神優勝の混乱よりも、阪神が優勝できないことの混乱の方が、想像するだけでも恐ろしすぎるのである。マジックを1まで減らした後、阪神が一つも勝てずにずっと負け続けて最終戦を迎える。一方マジック対象チームのヤクルトが残り試合を勝ち続けて優勝に王手を掛けるというシナリオである。
マジック1でストップしたまま迎えた最終戦、選手にもファンにも悲壮感が漂う。これに負ければ星野監督ももう日本にはいられない。阪神はエースの井川をたてるが、井川も緊張でガチガチである。いきなり大量点をとられてマウンドを降りてしまう。ファンの声援も空しく、ついに阪神は優勝を逃してしまった・・・。このような恐ろしいことがもしも起きればどんなパニックが関西を襲うだろうか。それは優勝騒ぎの比ではないのである。
怒り狂って暴徒と化した阪神ファンは甲子園のグランドになだれ込み、球場の施設をめちゃめちゃに破壊し、そのまま阪神電車の車両に放火し、梅田まで繰り出してあちこちの商店のショーウインドウをたたき割り、道頓堀にカーネルサンダースだけではなくあらゆるものが投げ込まれるだろう。このオレもショックを受けてしばらく仕事をする意欲を失うだろう。怒り狂ったファンの襲撃を回避するためには星野監督もアメリカに亡命するしかなくなるのである。期待を裏切った阪神の選手たちは外出時には顔を隠したり変装したりしないと表を出歩けなくなるなってしまう。
そのような事態には絶対に陥って欲しくないのである。きちっと優勝を決めて欲しいのである。それももうすぐなのである。楽しみで楽しみで夜も眠れないのである。
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