2003年08月26日(火) |
おまえら焼却炉に突き落とすぞ! |
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ゴミ焼却炉はもうかるのである。従来の古い小型の焼却炉ではダイオキシンの発生を抑えられないとどこかの御用学者が発表したおかげで、突如あってきたダイオキシン特需。不況にあえいでいた重厚長大産業はここぞとばかりに息を吹き返したのである。
大型焼却炉のようなものを作れる企業は限られている。神戸製鋼、日立造船、三菱重工・・・。自衛隊に納入する武器の値段と同じく、売り込む相手はどうせお役所だからふっかけてやればいい。適当に賄賂を与えておけば相手側の情報も筒抜けだし。かくして大阪市平野区に300億近くかけて完成した焼却場をめぐる汚職で4200万の賄賂を受け取った大阪市の幹部職員は逮捕されたのである。市長でもない一職員にこの金額は突出しているが、300億のビジネスを成功させるためにはなんでもない金額だ。
広島県安芸地区の衛生施設管理組合は一日の処理能力130トンの焼却炉建設を4社に見積もらせた後、86億円という数字を出した神戸製鋼と価格交渉して67億で契約した。しかし、8ヶ月後、宮城県石巻地区で行われた入札では、処理能力が安芸地区の1.8倍(1日230トン)ある焼却炉を神戸製鋼は56億円で落札していたのである。ひどい話である。まあ、倍以上高い買い物をさせられた方が馬鹿といえばそれまでだが。三菱重工は鹿児島市の焼却施設の競争入札を予定価格の53%である111億で落札した。市長が驚くほどの価格破壊だったわけだが、こんなもの、まだまだコストダウンは可能なのだろう。最初は企業が談合して価格をつり上げていたものが、貧乏自治体の値引き攻勢にあって、あわてて適正価格との間をとろうとした結果がこうなっているだけだろう。
それにしても一時はあれほど騒いだダイオキシンの話を最近ほとんど聞かないがどうなってるのかね。オレは通勤の途中に怪しい産業廃棄物焼却場の横を通過するんだが、いつもモクモクと黒煙が煙突から吐き出されてるんだ。見るからに有害物質だらけという感じだぜ。ホームセンターからは家庭用のミニ焼却炉が姿を消したのだが、紙くずだけを燃やすなら別に環境には問題なかったはずなのになあ。価格をつり上げてボロ儲けしていた連中、それに結託していた官僚や公務員、まとめてその新型焼却炉で骨まで灰にしてくれ。
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