2003年08月05日(火) |
JR、ぼったくりのからくり |
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10月から新幹線の品川駅開業に伴って大幅なダイヤ改正があるそうだが、その目玉はのぞみの増発である。現在、一時間あたりの本数が
のぞみ2、ひかり6、こだま2
という組み合わせになってるのを、
のぞみ7、ひかり2、こだま2
にしようとしているらしい。貧乏人のオレは、東京出張の時は金券屋でばら売りの回数券を利用するのだが、ひかりなら12300円程度で買えるのに、のぞみ号回数券は14500円もするのである。わずか30分の短縮で2000円ということは実に時間給にして4000円、だったら30分グーグー眠って2000円浮かした方がマシなのである。睡眠時間も手に入ってかえって健康にいいのである。「時は金なり」というが、まさにその通りで自分の時間を提供したら無駄な金を使わなくても済むのである。このことわざはオレにとっては逆の意味を持つのである。
ところが今回ののぞみ大増発(ひかり大減便)で、選択肢がのぞみばかりになってしまうのだ。安いひかりに乗ろうと思っても、本数が少なければやたら待たされることになり、時間を急ぐビジネスマンは仕方なく余分なゼニを払ってのぞみに乗らされることとなるのである。これは巧妙に仕組まれた運賃値上げである。東京大阪間の輸送で、飛行機に客を奪われることはあっても新幹線が大幅な乗客増になることは望めない。同じ客数で利益を増やすには客単価を上げるしかないというのは商売の常識である。そういうわけで、JRは今回このぼったくり戦術を仕掛けてきたのである。そんなに儲けたいのならエアコンの温度を上げて車内販売の抹茶アイス260円の売り上げを増やせよ。
ケチな性格のオレは断じてこのぼったくり戦術に屈するわけにはいかない。あえて不便を承知の上で時間を調整してひかりを選んで乗ろうと思ってるのである。その陰で存在そのものが忘れられた感のあるこだまだが、オレは東京大阪間4時間でもOKだ。いっそのこと料金を半額程度に値下げするとかしてくれよ。貧乏人はこだまに乗れという逆キャンペーンでも仕掛けてくれれば、変なところで優越感を感じたいバカどもが喜んでのぞみを選んでくれるんじゃないのか。JRだって本音のところは夏休み中大人気の夜行鈍行だって廃止したいのだろうなぁ。速さよりも安さを求める客なんてJRにとって百害あって一利なしだ。
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