2003年08月06日(水) |
シーマに自爆装置を搭載しろ! |
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どうしてクルマはこんなにも便利になってしまったのだろうか。オレには納得のいかないことばかりである。免許をとってからずっとMT車を運転している旧時代の遺物のようなオレにとっては、AT車の存在さえもまるで「ヘタクソを正当化する道具」に思えて気分悪かったのだが、5月にホンダ・インスパイアに搭載された追突防止装置にはつくづくあきれた。そんな情けない装備を搭載していてはドライバーの恥だと思っていたが、なんとトヨタもそのマネをすることになり、この夏にマイナーチェンジする日産シーマにも搭載されることになったそうだ。
日産のそいつは「プリクラッシュセーフティシステム」という名前である。これは衝突の可能性を事前に検知しドライバーに知らせるとともに、万一衝突が避けられない場合でも必要な装備を衝突に備えて作動させることで、乗員の被害を軽減する先進安全技術であると説明される。レーダーセンサーにより追従中の先行車両との距離を測定し、ほぼ真後ろから先行車に追突する恐れのあるときは警報を鳴らし、ドライバーの操作により追突が避けられないと判断した場合はブレーキをかけて減速し追突時の被害を軽減するという。また運転者のブレーキ操作から衝突の可能性を検知し、シートベルトを巻き取ることで乗員を迅速に拘束するとか。これなら安心して居眠り運転できるというものである。
シーマにはこれまでも世界初の「レーンキープサポートシステム」や「車間自動制御システム」など、先進の走行支援システムが採用されているという。おそらくオレにとってこのシーマというクルマを所有することは死ぬまでありえないと思われるが、このような安全システムはどちらかというと巨大なトレーラーや大型トラックにこそ搭載して欲しいぜ。泥酔状態で暴走して幼子の命を奪ったあの高知ナスのトラックにこそ必要だったんだ。高級車には乗員の安全を守るための装備が必要だということなのだろうが、真に守るべき対象は居眠りして突っ込む馬鹿に命を奪われる方じゃないのか。どちらかというとブレーキじゃなくて自爆装置でも積んでくれよ。他のドライバーの命を奪うような惨事になる前に粉々になって吹っ飛ぶような仕組みを作ってくれ。
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