2003年07月29日(火) |
安すぎるんじゃ、ボケ! |
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東京都住宅供給公社が、多摩ニュータウンの分譲マンションで売れ残った65戸を7割引で販売したところ、申し込みが殺到して抽選の倍率は最高300倍を超えたという。平均価格は90平米前後で1900万円。オレは思った。
大阪の郊外のマンション相場よりもずっと安いやんけ!
最寄り駅が京王相模原線京王堀之内で、そこから徒歩18分とあった。首都圏のことはよくわからないのでオレは駅すぱあとで検索してみた。乗り換え時間を除けば新宿まで約35分でいけるじゃないか。しかし、大阪まで35分もかかるところとなると・・・福知山線の三田か。前言撤回、十分に田舎だ。少なくともオレはそんな田舎なら無視するなあ。しかも駅から18分、歩くにはちょっと苦しい距離だなあ。大阪と違ってクルマで通勤はできないし、あまり魅力的でもないか。その魅力的でもないマンションで、売れ残っていた不人気物件に殺到するのはどういう人だろう。まあ、公社の赤字がそれで少しでも穴埋めできるのならいいだろうが。
一般的に物の値段を付けるときに大切なのは、「売れ残らないで済むギリギリの高値」であって、その観点からみると、300倍もの人が殺到する値段を付けたこの公社職員は、相場を理解していない馬鹿だね。もう少し高くても十分に売れただろうに。そういうところが民間企業と違った甘さなんだろう。損をしても給料が減らされることはないし、他人の金だからチリ人のぶさいくな女に貢ぐこともできる。住宅供給公社なんてみんな似たようなもんだろう。
ただ、完成時に高値で買った購入者が怒ってるということには違和感を覚えるよ。だってそのときにはその価格で納得して買ったのだろう。怒る前に将来値下がりすることが確実な物件を買った自己の不明を恥じろ。ニュータウンが完成した95年といえばもうバブルがはじけた後で、土地は下がり始めていたはずだ。「駅から遠くて不便」という点ですでに将来の価値の下落は織り込み済みだったはず。半分が売れ残るような物件をそのときに買った自分が愚かなんだよ。それにしてもマンションは安くなったなぁ。よく電話で投資用に購入を勧められるよ。「くだらん電話かけてくるなボケ!」と言ってから切るけど。
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