2003年07月20日(日) |
カシオの21年モノだぜ! |
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大学生の頃から使っているカシオのデジタルウォッチの電池が切れて、液晶画面に何も表示されなくなった。電池を交換するために職場の近くにあるホームセンターに行くと、安い時計は498円からあるし、時間調整のいらない電波(腕)時計も1980円である。それでもオレは「まだ使えるモノを捨ててはいけない!」という信念を持ってるので(そのせいで前に乗っていたクルマはその末期に恐ろしい修理費をオレから奪っていったが)迷わず今回も電池交換しようと思ったのだが、なんとそのホームセンターでは電池交換を扱っていなかった。そういうわけでしばらく人から借りた慣れないアナログの時計を使いながら、今度こそ買い換えるか、あるいは電池交換でまた乗り切るかを考えていた。
このカシオのデジタルウォッチはオレが大学の四回生だった時に大枚1万2000円を支払って購入したものである。月差±10秒以内と正確だし、液晶表示の乱れもない。購入と同時に、それまで使っていた小振りの女持ちの腕時計(実は母からもらったモノ)は当時結婚を前提につき合っていた女性にあげてしまった。それから21年間このデジタルウォッチは休まずオレの右手にあったのだが(オレは左利きなので時計は右手にする)、よく人から馬鹿にされることがあった。「どうしてそんな安物の時計してるんですか?」と。確かに今このような時計は千円以下で買えるだろう。自分の同僚たちには数十万円の時計をしている者もいる。しかし、自分にとっては今使ってる時計が最も慣れていて使いやすいのだ。
およそ5年ごとにやってくる電池切れはいつも突然だ。そのうちの一度はよりによってヨーロッパを旅行中、ヘルシンキで夜行の寝台列車に乗ろうとした夜だった。オレは閉店間際の時計店で焦って電池を交換してもらったぜ。今回も数日後無事に電池交換を終えてデジタルウォッチはオレの右手に復帰したのだが、少し気になった電波時計をオレが買うのをためらった決定的理由は、店に並んでいた十数個がすべて微妙に違った時間を示していたことである。真夜中のうちに自動的に時間調整をしてくれるというのならみんな全く同じ時を刻んでるはずだ。こんなのおかしいじゃないか!
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