2003年07月18日(金) |
シンクロ、フリチンで金 |
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シンクロナイズドスイミングの新種目、フリールーチン・コンビネーション(FRC)で、日本が98.500点の高得点を出し、日本勢の第一号となる金メダルを獲得した。FRCは来年のアテネ五輪ではまだ採用される予定はなく、余計な所に力を注がないロシアなどは参戦していないわけで、強敵がいなかったという追い風はあったものの、とにかく金メダルはめでたいことである。
しかし、このような競技でいつも思うのは、ジャッジの主観だけで評価が決まることである。たとえばいかにすばらしい演技であっても、出場順が一番目なら点数は抑えられてしまうのである。もしもそこで下手に満点なんかを付けてしまえば、後から出てくる選手がそれ以上の演技をしても同じ点しか与えられないためわざと抑え目の点数を出すらしい。フィギュアスケートにしても体操にしても同様だ。そんなの不公平じゃないか!!!
そしてこういったものに付きモノの「美しさ」の基準っていったいなんだ? 手足が長くて金髪で青い目のゲルマン系の美女が世界標準の普遍的な美で、胴長短足大根足で貧乳の典型的日本人の姿は醜いという偏見を先入観として持たれていたら、公平な判定なんかできるわけないだろう。
あの月面宙返りで有名な塚原光男さんもオリンピックでその大技を披露する前に、国際的な競技会で事前に見せていたらしい。審判が「どんな技かわからなかった」ということもあるわけで、もしも何の予備知識もなく見ていれば理解できずに低い得点になっていたかも知れず、鉄棒での種目別金メダルは幻になっていたかも知れないのである。
シンクロと言えば、『ウォーターボーイズ』という映画は実に面白かった。笑いあり、涙あり、少しハラハラさせて最後まで飽きることなく楽しませてくれた。最近の映画の中では出色の出来であったことは断言する。
ところが、かくいうオレはシンクロの美しさや芸術性は全くわからないのである。シンクロをやってる選手の顔は全員同じに見えてしまうのである。一人残らず小谷実可子に見えてしまうのである。全く情けない話なのである。
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