2003年07月08日(火) |
アタマジラミ大発生 |
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突然のことだが、我が家の同居人六人中、四人の頭にシラミがわいていた。この降って湧いたような大惨事に我が家は大パニックに陥っている。被害を受けなかったのはオレと、もうほとんど頭髪を失うまでに老いた父だけなのである。なぜオレが被害を受けなかったのか? 読者の中にはその理由を失礼にもハゲと推理される方もおられるだろう。確かにほんの少し薄くはなってるが、断じてハゲではない。ただの薄毛だ。シラミが棲息するのに十分快適な環境のはずである。アマゾンのジャングルとまではおこがましくも言えないが、少なくとも西表島の照葉樹林くらいはある。シラミのエサとなる血液やフケも十分に供給されるはずだ。それなのになぜオレには全く寄りつかず、シラミの野郎は他の家族だけに発生したのか。
最初は原因もわからぬまま家人はかゆい頭皮をかきむしり続けた。原因を突き止めた今、四人は購入してきたシラミ駆除薬のスミスリンシャンプーで次々と洗髪し、梳き櫛で卵や成虫を取り除き、ひとまず安堵の表情である。
オレはそのときふと、洗面所の床に大量の「まだ生きている小さな虫ども」を発見してしまった。ルーペを近づけて拡大してみたらまぎれもなくシラミの野郎である。オレは丹念にライターの火炎放射でそいつらを焼き殺した。うーん、まだこんなにもいたのか。
取り除いても取り除いてもまた発生するのなら、オレがやられるのももしかしたら時間の問題ではなかろうか。オレは頭を抱えた。この床に落ちているシラミが、何かの拍子に舞い上がってオレの衣服に付着し、あるいは頭髪やパンツの中に潜り込むようなことはないだろうか。パンツの中に潜り込んだシラミが、そこで快適な生をむさぼるというようなことはないだろうか。そうなるとオレの陰毛は・・・・
いや、大丈夫だ。陰毛に住むのはケジラミhttp://www.bea.hi-ho.ne.jp/irino/sirami_na_ke.jpgであって、アタマジラミhttp://www.city.nagoya.jp/10eisei/ngyeiken/insect/anoplura/phh1.jpgとは違うらしい。今我が家に大発生しているのは見たところケジラミではない。だったら陰毛に住み着くこともたぶんないだろう。それにしてもどうしてこんな害虫が復活したのか、オレは昔テレビで見た、子供の頭にDDTの白い粉を振りかけているシーンを思い出していた。
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