2003年06月28日(土) |
集団レイプは元気のしるし? |
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太田誠一衆院議員(福岡三区)が、公開討論会で「(集団レイプする人は)元気があるからまだいい。正常に近いんじゃないか」と発言したとか。その討論会にずっと参加していたわけではないので、報道されるその言葉尻をとらえてどうこう言うのはオレの美学に反するのだが、以前に西村真吾とかいう議員が「警察がなかったらみんな強姦する!」と語ったことを思い出す。お二人に共通することは、レイプや強姦という犯罪行為を、さほど悪いこととは思わず若気の至りであり元気さの発露のようにとらえておられるということである。こういう馬鹿が勘違いして「女は強い男に支配されたがっている」などと言い出すのである。
それにしても少子化問題の本質を少しも理解せずに「男性にプロポーズする勇気のない人が多くなっている」などと的はずれな分析を下すこの太田誠一という男が自民党行政改革推進本部長なのである。まともな行政改革など期待してもおそらく無駄であろう。
少子化の最大の理由は、通常の家庭で多くの子供を育てるほどの余裕がなくなったことが原因だ。男女が結婚しなくなったことではないのである。狭い建て売り住宅を買ってしまえば、自然と家族の人数もその広さに支配されてしまうのである。教育にも金がかかる。庶民の家が子供を大学まで行かせようと思えば、せいぜい二人が限界だ。その問題を解決すればみんな争って子供を作るようになる。児童手当は三人目以降の子供一人当たり年間100万円とか、結婚しなくても子供だけは欲しいという女性のために未婚の母助成金を出すとか、高額所得者は子供の人数に応じて税金が安くなるとか。独身の男女からは50%くらいの所得税をぼったくるとかいうふうに。とにかく先立つものはゼニなのである。ゼニの心配さえなくなれば親は子育てに専念できるし、ゼニを稼げない甲斐性なしの男がいくらプロポーズの勇気があったとしてもただのヒモにしかなれないのである。
土建屋にばらまく公共事業を五兆円規模で行うくらいなら、五百万人の子供に一人百万円あげた方がマシである。年間に五百万人の子供が生まれるような空前のベビーブームが起きたら、バブルの再来となるのは間違いない。
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