2003年06月27日(金) |
NTTは悪人の味方 |
携帯用URL
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悪質なヤミ金融業者が催促のために送りつけてくる脅迫電報について、「脅迫的な文言でありながら受け付けて配達するのは違法だ!」と債務者たちがNTTやヤミ金融業者に損害賠償請求訴訟を起こすことを決めた。民法上の不法行為にあたるという。NTTは憲法の「通信の秘密」という観点から、そうした電報の受付を拒否できないと説明している。さて、どちらに分があるのだろうか?
「あなたは指を10本、家族の方々の指を40本送っていただければ、借金は帳消しにします」
これは大阪府の女性に漆塗りの最高級台紙を使って届いたお悔やみ電報である。
「連絡がない場合には安全の保証はできません」
このような脅迫文面のものが、オペレーター経由で受け付けられるのである。さすがNTTである。昔からNTTといえば悪人の味方、不法行為と二人三脚で売り上げを伸ばしてきた。高額の請求で問題になったダイヤルQ2のアダルト番組も、公序良俗に反する内容であり、そのぼったくった金がろくでもない連中のところに流れていくことを十分承知しながらNTTはサービスを継続し、料金回収のお手伝いをしてきた。払わない市民に対しては訴訟などの手段で法的手続きを整えてからぼったくったのである。これはもう犯罪の共同正犯である。脅迫電報を受け付けることなどNTTの通常の業務の一環であり、彼らにまっとうな市民感覚を期待する方が間違っているのだ。
オレは一時、携帯電話に大量に送りつけられる迷惑な営業メールに悩まされ、メールアドレスを複雑なものに変更して難を逃れたが、この迷惑メールのおかげでNTTドコモは巨額の売り上げを稼いでいたのだった。「不法行為であっても売り上げUPにつながるのなら協力する」というのがNTTという企業の基本姿勢であることを忘れてはならない。
さて、携帯電話から発信されるこれらの脅迫電報だが、その携帯電話本体はたいてい債務者の名前で契約させて巻き上げたものであり、はじめから料金を踏み倒して使い捨てにするつもりで高額な電報をバンバン打たせているのである。漆塗りの電報代は未収金になるのである。NTT、もっと上手に稼げよ。このままだと利益にならないぞ。
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