2003年06月11日(水) |
迷惑自殺はやめろ! |
携帯用URL
| |
|
今年1月から5月までに京阪神のJR線で起きた人身事故は55件にのぼる。つまり単純計算で3日に一人が線路に飛び込んで自殺しているのである。なぜこんなに自殺が多いのだろうか。その最大の理由は時速130キロで疾走する新快速電車の存在だろう。それだけ速いと、自殺者たちは「確実に死ねる」と思うわけである。
速さだけなら新幹線の方が速いのだが、新幹線で自殺するためにはわざわざ入場券を買って新幹線ホームに入らないといけない。それも新大阪のようなすべての新幹線が停車する駅ではだめで、わざわざ西明石や米原まで出張しないと飛び込めないのである。駅以外の場所で時速200キロで疾走する地点に近づくためには、高架をよじ登るとか線路に飛び降りるなどの面倒な作業を要する。そもそもそんな困難に挑むような根性のある人間は死なない。
さて、人身事故がひとたび発生すれば、運転再開まで1時間近くかかり、ダイヤが乱れて十数万人の人がむちゃくちゃ迷惑する。つまり飛び込み自殺というのはきわめて身勝手な迷惑行為である。列車往来妨害罪を適用して、飛び込もうとした瞬間に逮捕されるようにしてもらいたい。JRの駅のホームにはタバコやクルマの広告ではなく、「迷惑自殺はやめましょう」と大きく表示するべきだ。それで自殺者が減らせるのなら、保険金の支払いを減らしたい生保各社がその看板のスポンサーになればいいだろう。
飛び込み自殺をしたら遺族が鉄道会社に賠償金を払わなければならないとよく言われるが本当だろうか。具体的な金額がわかるように運賃表示板の横に賠償金表示板でも設置すればいいのでは。ダイヤの遅れに対していくら、電車車体の損傷に関していくら、死体片づけの作業に当たる保線作業員への支払いがいくらというふうに明記し、その金額が生命保険金なんか軽く吹っ飛んで親兄弟が家屋敷をみんな売り払わないといけないような金額であることをアピールするべきだ。それにしてもJR西日本は迷惑自殺に対してどうしてあんなに寛大なのか。阪神電鉄なんか、線路脇に一時間くらい死体が放置されて忘れられていたぞ。「もう通報したと思っていました」だと。迷惑自殺は無視して甲子園に客を運んでいたのか。
前の日記 後の日記