2003年06月03日(火) |
ポイント還元にだまされるな! |
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10%以上のポイント還元という卑怯なやり方で一度買いに来た客を囲い込もうとするヨドバシやヤマダ電機の姑息な戦略がオレは嫌いである。ところが多くのユーザーはその姑息さが見抜けず、たった10%の還元というサービスがものすごくお買い得なのだと誤解してしまっている。複数の店で価格をきちっと比較するという買い物時の大原則を忘れてしまってるのだ。
たとえばエプソンのスキャプリ、CC570Lはヤマダ電機では24800円で売られている。これを購入したとすると24800×1.05=26040を支払うこととなる。20%ポイント還元と指定されているのでそのうち4960円が戻り、実質21080円で買うのと同じである。
その価格は他の店と比較して果たして安いのだろうか。
オレは昨日、そのCC570Lが上新電機のアウトレット店、ピットワンで2万円ポッキリで売られているのを見た。消費税込みでも21000円、実にヤマダ電機と比較して80円も安いのである。
この差をたった80円と笑ってはいけない。ヤマダ電機がくれるのはポイントであって現金の値引きではない。もしも自分の欲しい品物がヤマダ電機に存在しなかったら、そのポイント分はぼったくられたままなのである。ポイントが貯まってるからと本来買う予定ではなかった高価なガラクタを買うことになれば、それもまた相手の策略に引っかかっただけのことである。
そもそもこのポイント制度とは、現金の値引きならその場で自分の手元に返ってくる自分のゼニを「将来もおたくで買います」と強制的に店に預かられてしまうという理不尽な仕組みなのである。その上こういう店は、ポイント分をはじめから加算しているとしか思えない高い価格設定をしているのである。他の店で24万で買えるノートパソコンが、いくら20%還元であっても30万円ならちっともありがたみはない。半年も経てば大幅に値下がりする商品に対して、いつ返ってくるかもわからないゼニを6万円分余分に取られているだけだ。ヤマダ電機の攻勢に対して、このたびコジマもポイント制を導入することになったそうである。こんな卑怯なやり方がまかり通り、業界標準となってしまうのなら気分の悪い話である。オレは宣言したい。
「最初から安い店でしか買わんぞ!」
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