2003年06月01日(日) |
老人のボケ防止にファミコンを! |
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オレが就職活動にいそしんでいた1983年、任天堂はファミリーコンピューターを発売した。先見の明がなかったオレは、地元のこの優良企業を選ばずに会社訪問のために上京してしまう。実にもったいない話である。
翌年の春、大学を卒業したオレは実家に帰ってきた。こたつの上には当然のごとく初代ファミリーコンピューターが鎮座していた。学年が3つ下だった妹とはよくそのファミコンで遊んだものである。最初はたいしたことないと思っていたが、ドラゴンクエストには完全にはまってしまった。ふっかつの呪文をちゃんとメモしたはずなのになぜか写し間違っていて、長時間の努力が無駄になってしまったときは死ぬほど悲しかったぜ。
その後パソコンで遊ぶようになり、ゲーム機は使われないままにホコリをかぶっていた。ところがある日、我が家のゲーム文化は劇的に復活することになる。それは日本橋に登場したレトロゲーム専門店ゲーム探偵団を見つけたことがきっかけである。ファミコンのゲームソフトがタダ同然の価格で大量に売られており、オレが所有していなかったスーパーファミコン本体もなんと980円で置いてあったのである。
これはもしかしてものすごくお買い得なのではないだろうか。オレは迷わずそのスーファミ本体を購入し、ゲームソフトも面白そうなものを選んで十数本買った。1本100円程度だった。映画が1800円かかる時代にこの安さは感動ものだ。しかもゲームを楽しんだのはオレだけではなかった。オレが仕事に出ている間、なんと年老いた母(昭和11年生まれ)がスーファミに熱中していたのである。
ゲームによって脳細胞を刺激することは絶対にボケ防止の効果があるはずだ。日々孫とゲームを楽しむ母を見ているとそう思う。老人はゲートボールや囲碁将棋という固定観念は排除して、ファミコンやスーファミという初期のゲーム機こそ老人ホームに寄贈すべきである。(PS2などはゲームの難易度が上昇しすぎてかえって操作しにくいだろう。)世界で1億1000万台も売れたファミリーコンピュターはこの秋に生産が打ち切られるという。一種の文化遺産とも言えるべきこのゲーム機本体を各家庭は老後に備えて確保すべきだろう。
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