2003年05月25日(日) |
客を舐めた企業、それはNEC! |
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ことし3月、東京航空交通管制部の管制システムがダウンし、全国の空港で航空機が出発できなくなったトラブルを覚えているだろうか? その原因はこのシステムをつくったNECのプログラムミスだった。NECがミスに気付きながら国交省に通報しなかったことを重く見た国土交通省は、同社を2カ月間の指名停止処分とした。
NECのこのお役所的な体質は相変わらずである。かつて9821・Nr12というノートパソコンの時は、故障で修理に出したユーザーにだけ修正用のFDを配っていた。本来なら購入者全員を対象にリコールに応じるべきであったのにトラブルを公表せずにごまかしたのである。
そうしたNECという企業の無責任な体質を理解していれば二度と買わないという対処が望ましかったわけであるが、なぜかオレのモバイル機はNECなのである。出張の多いオレは、近所のアウトレット店でたった10万で売られていたLX60というモバイル機を買ってしまったのである。購入後わずか3ヶ月で突如液晶のバックライトが消えて真っ暗になるというトラブルもあったが、それは保証期間内だったので無償修理してくれた。1年半の使用の後、当然のことながらバッテリがご臨終となった。新しいバッテリを買うために日本橋に出かけたオレは愕然とした。ソフマップも上新電機もニノミヤも、どの店にもバッテリの在庫がないのだ。
「お取り寄せになります」
バッテリがなかったらモバイル機の意味がない。一日でも早く入手したい。
「一ヶ月かかります」
ふ、ふざけるな!オレは間違ってNECを買ってしまったことをそのときになって激しく後悔したのだった。
かつて、NECのパソコンはカタログ定価と市場価格の落差で有名だった。市場価格1万2000円くらいのメモリーがカタログでは12万円だった。2万円で買えるHDDは20万円だった。そんな定価で買う個人ユーザーは居なかったが、お役所にはその定価で納入され、差額がリベートに化けていたとすれば日本中の公務員がその恩恵にあずかったはずである。
オレは一度NECの社員に「純正品は高すぎる」と文句を言ったが、「その分信頼できます」という答えだった。トラブルをひた隠しにし、ユーザーを舐めきった企業に信頼もクソもあったものではない。
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