2003年04月27日(日) |
和三郎、なかなかのワルじゃのう |
携帯用URL
| |
|
大野和三郎町長が住民投票でリコールされたために行われた滋賀県豊郷町の出直し町長選挙は、僅差で前町長が勝利を収めることとなった。これで再び新校舎建設の方向に進むことがはっきりしたわけだ。自分たちが学んだ素敵な校舎で子供たちも学ばせたいという住民投票の意志は見事に踏みにじられたわけである。階段にウサギとカメが居るヴォーリーズ設計のすてきなあの校舎は、もう学校ではなくなるのである。おそらく新しい校舎は何の個性もない手抜き工事で建設されるのだろう。リベートとして途中で抜かれる金額が相当あるだろうから、金額通りの中味の建物はとても期待できない。
さて、これから書くことはオレの勝手な憶測である。何の根拠も無いただのフィクションなのでそのつもりで読んでもらいたい。まさか負けるわけがないと思っていた住民投票で敗北し解職請求を受けた和三郎町長は、出直し選挙に勝つために着々と準備を進めていた。リコール運動を行った住民グループの票の方が、利権で抱き込んだ自分の支援者よりも多いことははっきりしている。その数をいまさら逆転することは不可能だ。だったら相手を分裂させればいいのである。
そこで和三郎は元町長である戸田年夫氏に接近した。
和三郎:
「ワシが退いたら代わりに町長になるのは元町長のあんたしかないでしょう。伊藤定勉のヤツがリコール運動に熱心なのは、町長の後釜に座りたいという自分の欲目からですよ。」
戸田:
「そうだったのか、ワシの目の黒いうちはそんなことは許さんぞ。」
和三郎:
(とっくにあんたの目は節穴だよ)「あんたが出れば腐っても元町長、勝つのは間違いないですよ。伊藤の野郎に一泡吹かせてやりましょう。」
かくして町長選挙は大野和三郎、戸田年夫、伊藤定勉の三氏の争いとなった。票を分散させるために巧妙に利用されただけの戸田年夫氏に初めから勝ち目はなく、実質大野和三郎前町長と伊藤定勉氏の一騎打ちとなったが、住民運動グループが二分されたことが最後まで響き、大野前町長は約50票という僅差で勝利を得たのであった。それにしても哀れなのは、巧妙に引っ張り出された元町長の戸田年夫氏である。和三郎の謀略も見抜けず積極的に荷担してしまった61歳のこの老人に対してオレは一言だけ言いたい。「アホ!」
前の日記 後の日記