2003年04月26日(土) |
阪神タイガースに奇跡は起きるか? |
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4月27日現在、阪神は貯金5でセリーグの首位を走っている。甲子園には大観衆が詰めかけ、4月26日土曜日には、4−10でリードされた8回裏に、一挙9点をとって試合をひっくり返すという奇跡が起きた。1985年の優勝以来実に18年ぶりの奇跡が起きるのでないかと、私を含めた阪神ファンの多くは落ち着かない日々を送っている。
さて、今年の阪神の強みはなんといっても「切れ目のない打線」である。昨年の阪神には、12球団最弱の3番打者である片岡がいて一・二番が作ったチャンスをせっせとつぶしてくれた。しかし、今年はそこにFA移籍の金本がいて、きっちりと後につないでくれるのである。金本は現在3割以上の打率をキープしている。
阪神の優勝の最大の障害とはいったい何であろうか。今年のセリーグは中日・巨人・阪神の3強の争いだと言われる。中日の強みはやはり投手力である。6回までにリードしていれば大塚、平井、岩瀬といった12球団最強の中継ぎ陣をつぎ込んで逃げ切ってしまう。巨人は当初は圧倒的な戦力で独走するかと思われていたが、故障者続出で他球団並みの戦力になってしまった。その中でペタジーニはしっかりと松井以上の働きをしているが。ただ、巨人軍を真に支えているのはやはりジャンパイアと呼ばれる巨人有利の判定を行う審判団である。他球団はこの強力な敵と戦わないといけないハンデを背負っているのだ。
かつて村山実は自信を持って投げこんだ球をボールと判定され、「オレは野球に命をかけているんだ」と涙を流した。ストライク・ボールの判定だけでなく、微妙なプレーの判定が常に巨人有利になるのは彼らジャンパイアの暗躍の結果である。ホームベースにセンサーを埋め込んで機械が正確に判定するような仕組みにしない限り、この不正は防げないだろう。
そうした厚い壁を乗り越えて18年ぶりの優勝を阪神は達成できるのだろうか? これまでのことを思えばオレは限りなく不安になってしまうのである。それは多くの阪神ファンも同様だろう。一人の阪神ファンとしてオレができることは、テレビの前で応援し、スポーツ新聞の記事を楽しみにし、オールスター戦のファン投票で阪神の選手に入れることくらいだろうか。優勝が決まるその瞬間に、勝利の「六甲おろし」を歌う観衆の一人として加われたらとオレは密かに願っている。
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