2003年04月16日(水) |
心神喪失という特権階級 |
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人を死なせてしまったら必ずその責任を取らなければならない。これは法治国家として当然の帰結である。故意であろうと過失であろうと、必ず責任は発生する。しかし、そんな時にも免罪される素敵な方々が居る。それが心神喪失という方々である。クルマを暴走させてブレーキもかけずに子供に突っ込んで死なせてもてんかんで心神喪失無罪! それだけでもびっくりしていたら、なんと仲間の女子高生と共謀して、女が話しかけてドライバーを油断させ、そのすきにカッターナイフでのど笛を掻ききった殺し屋少年が、「なぜそうしたかわかりません」と心身喪失を主張するのである。
全くあきれた話だが、彼らのような特権階級の方々にとっては全然おかしくないのである。市民は彼らに逆らってはいけないのである。彼らの前で下手に正論をぶって刺激したら殺されてしまうのである。それでも彼らは「全然覚えていませ〜ん! 心神喪失で〜す!」と明るく爽やかに主張するのである。なんとばかばかしいことだろうか。
意味もなく殺されたくないと必死で反撃して逆に相手を殺してしまったとする。正当防衛と言いたいところだが、必ずそこで心神喪失者を擁護する人たちが出てくるのである。「殺す必要はなかった」と。警官が暴走族を射殺したりしたらしゃしゃり出てくるノーテンキな人権屋の方々である。こんな時に普通の市民は不利だ。精神科に通院したこともないし、シンナーや覚醒剤もやっていない。まっとうな市民である以上、必ず罪を得る仕組みになっているのである。
そこで提案だ! 最近は暴力団組員も人手不足らしい。勢力拡大を目指す組長はいますぐに心神喪失者をかき集めろ。そういう連中はたいてい無職でぶらぶらしているだろう。そしていろんなシノギに従事させるのだ。覚醒剤の密売、ぼったくりバーの経営、裏ビデオの販売などの裏稼業をどんどんやらせるのだ。警察に捕まっても安心である。「何をしたのかわかりません」と答える彼らに弁護士をつけていくらでも無罪に持ち込めるからである。
それにしても腹が立つ。差別をかえって助長するのを承知で自分が刑務所に行きたくないために「てんかんで心神喪失」なんて主張しやがって馬鹿野郎。
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