2003年04月07日(月)

アトムの誕生日

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　友人のところに今日子供が生まれた。さっきその友人から「名前はアトム」というメールが入って笑った。２００３年４月７日は鉄腕アトムの誕生日だと原作では記されているらしい。手塚治虫の頭の中では、２００３年というのはアトムのような人型ロボットがすでに完成しているという未来だったわけだ。おそらく同様の理由で、今日は日本全国で「アトム」という名の子供がたくさん誕生してるのだろう。いったいどんな漢字をあてるんだ？「亜富」（なんだかゼニの亡者みたいだな）「阿斗夢」（まだこっちの方が夢があるなあ）「吾吐無」（こんな字をあてるヤツはおらんだろう）。

ただ、赤ん坊に命名するときに、名前からすぐに何月何日生まれかがわかるというというのは実にいい。最近は意味不明の読めない名前や、日本人か外人かわからない名前、全く似てもいない俳優の名前のパクリなどが増えていてあきれるばかりだ。さすがに我が子に「悪魔」と付けた話はその後聞かないが、もっと日本精神を身体で表現しているような名前をどんどんつけてもらい、そういう風潮を打ち破りたい。

たとえば２月１１日は昔「紀元節」と呼ばれてたから「紀子」、３月３日は桃の節句だから「桃子」、憲法記念日に生まれたら「憲子」、敬老の日に生まれたら「敬子」、体育の日なら「育子」、天皇誕生日なら「皇子」というふうに。

ただ、そうした単純な命名よりももう少しヒネリをきかせたつもりが悲劇につながる場合もある。たとえば赤穂浪士討ち入りの１２月１４日生まれと言うことで義士（よしふみ）などとつける親がいるかも知れないが、これは不逞浪人の集団、現代で言うならまさにテロリストだ。他人の家に乱入して殺戮することはどんな理由があっても正当化されない。そのような激情型の人間に育つかも知れない。同様に資本主義社会の繁栄を奈落の底に突き落としたあの忌まわしい災厄の日もダメだ。その日にちなんだ名前だけは恐ろしすぎて、日頃暴言コラムを書きまくってるこのオレにもちょっと書く気にはなれない。ぜったいに９月１１日にちなんだ名前だけは付けてはダメだ。そんなふざけた野郎が存在しないことを祈る。

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