| 2003年04月06日(日) |
９８０万円の新築高級マンション |
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我が家の近所で、９８０万円の新築マンションが売られている。５８�屬�らいしかない２ＤＫなんだが、そこまで下げると買い手があると思いきや、それでも全く売れずに住宅販売会社の幟だけが空しく風に揺れている。
実はこの新築マンション、全然新築ではないのである。その建物はすでに築３０年近い軽量鉄骨の３階建てで、昔は１Ｆにスーパーがあったのだがちっとも売れずに撤退し、長い間その建物は放置されていて、近所の不良中学生が中で焚き火をしたりシンナーを吸ったりしていたのである。ところが突如改装して「新築マンション」として売り出したのだ。近所の人は「どこが新築やねん」と笑い飛ばしているわけだが、知らずに買う人もいるかも知れない。
実は売り出したときは１９８０万円という値段だったのだ。それが２年近く売れないので半額にダンピングしているわけである。まあ、元が廃墟なんだから９８０万円でも十分高いと思うが。しかし、「まだ誰も入居したことのない物件」というものはもしかしたら築後３０年であっても「新築」と称して売ってよいのかも知れない。なんだか反則みたいだが。
週末になると住宅のチラシがたくさん入ってるので、ついつい眺めて品定めしてしまうのだが、いつも感じるのは「ぼったくるな！」ということだ。大阪市内のマンションがどれだけ値崩れしてるのかという事実をろくに理解もしないで、新築にしても中古にしても実に強気の価格設定で笑わせる。上本町やナンバで７０�屬凌恵曠泪鵐轡腑鵑�２３００万で買えるのだぜ。不便な田舎で同じ値段のものが売れるわけがないだろう。毎年１０％ずつ地価が下がり続けているんだ。買ってくれる馬鹿を早く見つけてさっさとカネに換えておいた方が賢いぜ。
せせこましい土地に木造三階建ての建て売りをぎっしり建てる業者のせいで、我が家を取り巻く住環境は悪化するばかりだ。早くこんな街を脱出してどこかに豪邸をおっ建てて・・・と思うのだが、通勤に便利で自然が豊かで街並みに高級感のある、そういう場所はなかなか見つからないのだ。どこかにいい家はないのか。誰かオレにだけこっそり教えてくれ。
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江草乗の日記風エッセイ
