2003年03月31日(月) |
定員オーバーでもいいじゃないか |
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道路交通法では定員を超える乗車は禁止されている。だから軽自動車には4人しか乗れないし、ホンダ・モビリオとかトヨタ・ウィッシュなどという3列シートのクルマが人気なのはいざというときに大量に乗っけることが可能だからだ。実際はほとんどドライバー一人しか乗っていないので不経済なことこの上ないのだが。
ただ、道路交通法が適用されない鉄道の場合は定員以上の乗車は当たり前で、ラッシュアワーの時は定員の200%超という殺人的な状況もあるらしい。オレも一度東京の友人に誘われて「ラッシュアワー体験」をしてみたが、周囲の圧力で窒息死しそうになったぜ。
さて、乗り合いバスは道路交通法の適用範囲内なのだろうか。オレは大学生の時、バスを待っていたのに「満車」という表示を出されて無情にも通過された思い出がある。そのバスに乗れなかったら大切な約束に遅れてデートに失敗するとか、取引の時間に遅れるとか、親の死に目に会えないとか、人にはそれぞれに事情があるんだ。それを道路交通法などという「善良なドライバーをワナにはめて反則金をぼったくるための法律」で踏みにじられるのは全く気分悪いぜ。
読売新聞によれば、西日本JRバスの高速バス3便が定員オーバーの乗客を立たせたまま中国自動車道を約2時間走行していたという。高速バスは立ったままでの乗車は想定外で、転倒防止用のつり革などもないことから兵庫県警は西日本JRバスに厳重注意したという。しかし、さして本数も多くないバスを「満員」という理由で見送ったとして、どうやって目的地にたどり着けばいいのだ。ヒッチハイクでもやれというのか?次に来たバスに空席があるとは限らないだろう。
だったら通路に乗っけてやればいいじゃないか。インドでは屋根にまで人が乗ってるぜ。立った姿勢が危険なら、床に新聞紙でもひいて座ればいい。あるいは二人がけの座席を三人で使うとかして、お互いに譲り合えばよかったのだ。まさか乗客全員が相撲取りなんてこともないだろう。それにしても「高速隊」というのは細かいところまでチェックしているヒマな奴らなんだな。そんな些細なことを注意するよりも、マンガを読みながら走っている大型トラックの方がよっぽど危険だろう。ちゃんと取り締まりやがれ馬鹿。
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