2003年03月26日(水) |
これが究極の地球温暖化対策だぜ |
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地球温暖化が進めば南極の氷が溶けて海面が上昇し、南太平洋の国の中には水没する所もあるという。キリバスとかツバルはもう半分くらい水没し掛けている。アメリカは温暖化対策なんて全く考えてなさそうだし、CO2を大量に排出することがまるで国益であるかのように振る舞っている。そうなると何か別の方法で海面上昇を防がないといけない。
そこでオレが思ったのが、内陸にどんどん水を流し込むという方法だ。幸い、干上がってしまうそうな湖がひとつある。 中央アジアのアラル海である。黒海からカスピ海へ運河を通し、ついでにカスピ海からアラル海まで水路でつないで、大量の海水をどんどん流してしまうのだ(笑)。カスピ海の水面の海抜高度は−10mだからポンプなど使わずとも自然に流れてくれる。ただ、アラル海の水面の海抜高度は約50m(現在は水位が下がって33m程度)だから、60mの高度差をポンプでくみ上げないといけないわけだ。これはけっこう困難かも知れない。何かいい方法はないものか。
ほとんど干上がってしまい、魚類が死に絶えたために漁業が壊滅し、湖底に堆積した塩が風で吹き飛ばされる塩害で周辺の農業にも被害が起きているアラル海の現状は、地球規模の環境破壊の実例として看過できないものの一つである。これまで日本政府は長良川河口堰や諫早湾の干拓といった馬鹿事業に数千億の税金を捨ててきた。今、ODAのすべての資金を一極集中してアラル海再生プロジェクトに協力するならば、金を掛けて環境破壊する馬鹿国家の汚名を返上することも可能である。
ただ、地形から考えたらどこの水を引っ張ってくるのが一番現実的なんだろうか。かつてはほとんど人力だけでスエズ運河を開削したわけだが、今の技術と工作機械ならあの程度の土木工事は一ヶ月ほどでできるかも知れない。大土木工事をやれば一種の公共事業みたいなもので関係国の景気はよくなるし、もしかしたら日本企業も一部を受注できるかも知れない。しかし、あの程度の面積と深さのところに海水を流し込んだところで、本題である「海面上昇を防ぐ」ということにはたいして影響はなさそうだ。アフリカの大地溝帯だったらもう少し容積があるかな?しかしそこなら野生動物に大打撃になっちまうぜ。
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