2003年03月25日(火) |
ブッシュ、もう臆病風に吹かれてるのか? |
携帯用URL
| |
|
バグダッド目指して深く突出した米軍の補給線を、ゲリラ的に出没するイラク兵が脅かすという米軍が恐れていた事態が起きつつある。こうなると戦線は膠着状態になるしかないし、長期の消耗戦は避けられない。日中戦争の時日本は南京攻略で戦争が終わると思っていたはずである。実際は中国人民がすべて日本軍の敵だったので、三光作戦と呼ばれる無差別攻撃で焦土化するしか完全制圧は無理だったわけだ。征服戦争とはそういうものである。それまでの「鬼畜米英」というスローガンが、占領されたらいきなり「ギブミーチョコレート」になり、占領軍のためにあらゆる便宜をはかり女性の世話まで行ったという無節操な国民は世界中を探しても希有の存在であることをまず理解しないといけない。イラク人民が占領軍に心服するとか、フセインの圧政からの解放を望んでるとかいうのは極めて希望的観測である。
ただ、オレが気になるのは、市民を装ったゲリラ兵がいきなり攻撃してきたり、投降を装って油断させていきなり発砲してくるというパターンで米兵の犠牲が出ているということである。「市民の犠牲者を出さない」方針だからこそ、一部の国の賛成を得て攻撃しているのである。相手が市民かゲリラかわからない以上、自分が殺されないためには相手を無差別に殺すということにいずれなっていくのではないか。市民なのかそれともゲリラ兵なのか、撃ってくるまでわからないということは、わかったときにはこちらはもう死んでいるということである。そうなると、「もしもゲリラだったらいけないから先制攻撃で殺す」ということになるのだ。ベトナム戦争の時の住民虐殺は、あるいはそうした恐怖心の延長上で起きていたのではないか。
オレの予想した通り、戦死者が次々と出るとアメリカ国内の厭戦気分が高まってきた。これではフセインの思うつぼだ。千人単位で死者が出ればアメリカ国内はパニックに陥るのだろうか。映画「スターリングラード」のような泥沼の市街戦になればそれは確実だろう。緒戦でヘリを撃墜され、その時に海兵隊員の息子を失った父親が訴えたという。「ブッシュ、お前は私の息子を奪った」そんな大切な息子をなぜ軍人にしたんだ。殺したり殺されたりする仕事を選んで、そんな道理もわからないのか馬鹿。
前の日記 後の日記