2003年03月09日(日) |
大野和三郎、町から出て行け |
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自分で返す義務のない借金をいくらでもできるのなら、おそら自由に浪費できるという誘惑に負けない人はごくまれだろう。ところが政治家という連中はその恵まれた返す義務のない借金ができる人たちなのである。国債という借金をバンバン増やして、数十年後の国民にそのツケを押しつけ、自分たちはさんざん浪費しまくったあげくにとっととくたばっていく。
国と地方をあわせて600兆とか700兆と言われる借金をこれからオレやその子孫の世代の稼ぎで返すのかと思うと暗澹たる気持ちになる。いったいこの国にどんな未来があるのか。インフレが進行している最中なら、増え続ける借金も目減りしていく可能性があったが、バブルがはじけて今は逆にデフレ時代となってしまった。将来に渡って人口は減り続けることが予測されている。どうやって返すんだ?
しかし、昔の夢をまだ見ている連中も残念なことに滅びてはいない。土建屋と結託して無駄な工事をしては税金を山分けしてフトコロにいれることが政治家の役得と思いこんだ一人の男、大野和三郎が単なる金儲けのために建て直しを考えた建物は、多くの住民が誇りに思い、愛着を感じてきた名建築の小学校の校舎であった。耐震検査の結果をねつ造し、裁判所の保全命令を無視し、一気に取り壊すことで目的を達成しようとしたド外道は、既成事実を造って一気に突っ走ろうとしたが、予想外の住民の抵抗に驚き、マスコミを通じてニュースが全国を駆けめぐったために一気に有名になってしまった。裁判所の保全命令をも恐れぬ無鉄砲ぶりとおかしな髪型で。
田舎町長の野望が敗れた今、大野和三郎はどこに行くのか。町の財政を私物化してきた行為に対して司直の手が伸びる前に逃亡を決め込むのか。そういえば高知県の土佐山村には町のカネで愛人の手当を払っていた収入役が居たが、彼と大野和三郎の違いは違法か適法スレスレ(?)かの違いしかないのかも知れない。投票権を持つ一人の市民として肝に銘じなければならないことは、このような外道に間違っても自分の一票を投じないことである。もうすぐ統一地方選挙である。我が街でも府会議員の選挙がある。どんな外道が立候補してくることやら。
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