2003年02月23日(日) |
ふざけるな東京三菱 |
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「両替はどこでもタダでできる!」という常識は、もはや過去のモノになってしまうのかも知れない。東京三菱銀行では両替の有料化を打ち出した。取引1回あたり200円の手数料を徴収するというものである。
具体的に考えてみよう。ある商店主が釣り銭を用意するために5万円の現金をくずしに出かけた。両替機に1万円札5枚を投入して硬貨が50枚ずつになった棒金を入手しようとすれば
1円×300 300
5円× 10 500
10円×400 4000
100円×200 20000
500円× 50 25000
と合計49800円分、つまり手数料に200円引かれてしまった分しかもらえないということになるのだ。50枚以下の両替は一日一回に限り無料でできるということだが、オレのように両替機をただのマネーロンダリング(しわしわの札を新札に換えて気分をよくする)のために使用する迷惑な客はごく一部で、普通の市民は商売の釣り銭に必要などというまっとうな理由で両替するのである。50枚以下では済まないだろう。そしてその市民はたいていその銀行の預金者でもある。
両替は預金者に対して銀行が行うサービスの一つだという認識でオレはこれまでいたのだが、どうやらそれは大きな間違いだったようだ。銀行にとっては預金引き出し時の手数料や両替時の手数料などは不良債権処理の重要な資金源ということなのだ。もしも東京三菱で百円玉を1円玉100枚に両替しようとすれば、手数料200円がかかるので300円必要と言うことになる。考えたら笑える話である。オレが預金者なら即日口座を解約して他の銀行に移すだろう。
知らないうちに都市銀行は横並びで土曜日の午前中の引き出しを有料化してきた。談合が今回も行われてるのだとすれば、この両替有料化もおそらくは全銀行に広がっていくのだろう。行員には相変わらずの高給を振る舞い、庶民の住宅ローンは高利で取り立て、中小企業からは貸し剥がしを行い、大口の企業の借金は負けてやるという銀行の外道ぶりはもはやニッポンの常識だが、それでもみんなまだ銀行を利用してるのかね。その忍耐強さには感動してしまうよ。
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