2003年02月22日(土) |
オンラインゲームで生活する方法 |
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ネットオークションではいろんなものが売買の対象になっているが、オンラインゲームのアイテムという仮想空間の中の財産までが売られてるとは思いもよらなかったぜ。それもハンパな値段じゃないんだ。十数万円で売りさばくことができるほど買い手が存在するということなんだ。
国内に9万人の会員が居るというオンラインゲーム「リネージュ」のサーバーに他人のIDとパスワードで不正にアクセスし、そいつのキャラクターから奪ったアイテム18個を自分のキャラクターに移動させてからオークションで売り飛ばしたということで、神戸市のアルバイト店員17歳が書類送検された。少年は自分のキャラクターが弱いので強いアイテムが欲しかったと供述している。このアイテムを獲得するには時間が掛かるため、ゼニを出してまで買おうとする人が登場したということだ。
しかし、ネット上で手に入れた仮想世界の財産を、現実世界のゼニに換えることができるというのは画期的なことではないのか。世界が二倍に広がるのである。いや、仮想世界の大きさは無限大だ。二倍どころではない。これは新たな可能性を示唆している。つまり、仮想世界でさまざまな労働を行った結果得た財産がそのまま現実世界で通用するということになれば、さまざまな事情があって働けない人たち、例えば引きこもりの人たちに新たな就労機会を提供できるということである。引きこもりの中には、24時間ゲームばかりしているような馬鹿もいる。もちろんそのままでは何モノも生み出すことはない非生産的な時間になってしまうのだが、彼がその24時間でせっせと人気のアイテムを獲得すれば、それを売ることでゼニを稼げるのだ。こんなことを誰が予想しただろうか。
ファミコンが登場したばかりの頃、高橋名人というゲーマーが現れて「ゲームで飯が食える」ということを知らされた時は衝撃を受けたが、その可能性が多くの人に広がったのである。しかし、こんな形で得た収入に対して、税務署はどのように認定して課税すればいいのか。ネット上に設立された会社からどうやって法人税を取るのか。電子マネーを普及させる前に現実の方が一歩先を走りだしたのである。
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