2003年02月14日(金) |
バレンタインデーという儀式 |
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誰がこんなものを考え出したんだ。現代における「購買欲」なんてものは必要に迫られて発生するものではなくて、一種の狂信的状況やただの錯覚だとオレは思ってるのだが、まさにその状況をうまく利用しているのがこの日だと思う。一年間のお菓子の売り上げの一割がこの日に売れるというから業界も躍起になるはずだ。そして他にも別の記念日を作って盛り上げようとする。いつのまにかホワイトデーなんかを作りやがって。
しかし、お隣の韓国では一年を通して毎月14日は記念日らしい。商魂たくましいというかなんというか笑ってしまう。
まず4月14日はブラックデーというそうだ。
バレンタインデーにもホワイトデーにも縁がなかった悲しい男女が、黒い服装で黒いジャージャー麺を食べるという。なんともおかしな記念日である。その日にモテない者同士でカップルになるヤツも多いという。まるでジャージャー麺を喰いながら行う一種の合コンだ。
さて、白と黒・・・と来たら次は何色か。5月14日はイエローデーというそうだ。黄色い食べ物はカレーライスである。ブラックデーまでに恋人ができなかったかわいそうな人は、この日に黄色い服を着てカレーライスを喰わないと恋人ができないとか。
この調子でいろんな色が登場して一年間続くのだが、恋愛というのは共同幻想みたいなものだから、そうして周囲に盛り上げてもらった方がけっこう長続きするんだろう。何もないとカップルなんてただいちゃつくだけの惰性で日々を過ごしてしまうからなあ。一年の中に存在するいろんなイベントをそれぞれ有効に利用することはやはり理に叶っているんだよ。
さて、そうして一年近くを無事に過ごしてきた幸運なカップルは、12月14日のハグデー(間違えるなよ、ハゲデーじゃないぞ!)を迎える。恋人同士でハグ(Hug・抱き合う)することが許される日だ。これで寒い冬も暖かく迎えることができるという。2月に出会って10ヶ月も経ってからようやく抱き合うのか? 韓国のカップルはそんなに慎重なのか? そんなわけないだろう。なんとも気が長い話だぜ。日本じゃあ10ヶ月もたたないウチにほとんどのカップルが破局を迎えてるよ。
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