2003年02月12日(水) |
人には自殺する自由もある |
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埼玉県入間市のアパートで集団自殺した若い男女3人が見つかった。「やっぱり、独りだと寂しいですからね」「本気の方お待ちしております」中心になった男性はこうして何度も一緒に死んでくれる仲間をネットで募集していたらしい。
オレはそうした行為を別段否定しない。この世の中はパラダイスでもなんでもないし、生きていればストレスも貯まれば辛いこともある。ただ生きていくだけでもカネがかかるし、そのカネを稼ぐためには望まない仕事でも引き受けざるを得ないだろう。自分だけではなくて家族を抱えていればなおさらだ。そこに借金や病気などが重なればどうなるか。自殺することでその苦しみから逃れようとする人がいても不思議ではない。死なれた後で親族や友人が「どうして事情を打ち明けてくれなかったんだ」と語るが、たいていそれは単なる言い訳に過ぎず、わかっていながらどうにもできなかったというのが真相だろう。誰だって自分の方がかわいい。
オレもずいぶん昔だが、自殺志願の女性と知り合ったことがある。彼女は最後に逢ったときにこう言った。「死にたくなったらいつでも言ってください。」音信不通となった今では、彼女が思いを遂げたのかそれとも願望を抱えたままなのかはわからない。ただ、彼女の抱えた苦しみはオレの想像を超えたモノだったし、彼女は明らかに精神を病んでいた。いったいそこで自分に何ができるんだ。
ただオレは言いたい。たかがカネのことで自殺するのはやめてくれと。幼い子供まで巻き込んで一家心中するヤツもいるがそれは殺人なんだ。カネなんかなくたって、多少みじめではあるがちゃんとこの世は生きていける。不況とはいえまだ日本にはそれくらいの余裕はある。ホームレスになっても餓死はしない。だから開き直って生きて欲しいのだ。
最後に付け加えたい。自殺願望の男やブスは別にどうでもいいが、美女が自殺するのはこの世の大いなる損失だ。それだけはなんとしても阻止したい。ところがそんな美女に向かって「オレがしっかり守ってやるから死ぬな」と仮に言ったとしても、たいていの女は「こんな変な男に守ってもらうくらいなら死んだ方がマシだ」と逆に思うだろう。そういうわけでオレにはやっぱり自殺を食い止めることはできないんだ。もっといい男に守ってもらえ。
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