2003年02月09日(日) |
立ち読みの仁義について |
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家の近くの本屋がつぶれた。どうせどの客も立ち読みするばかりで買わなかったからつぶれたんだろうと、そこで何度か買ったことがあるという妹に聞いてみたら、逆にその店は立ち読み禁止だったらしい。どうやら事情は逆のようである。本屋にとって果たして立ち読みとは必要悪なのだろうか。
オレはよく本屋で立ち読みする。新聞広告で気になる見出しがあると、通勤の帰りに立ち寄った本屋でついついその週刊誌を立ち読みしてしまう。しかし、オレはオレなりに立ち読みさせてもらう側のマナーというものをわきまえているつもりだ。本を汚さない傷つけないもとの場所に必ず戻す・・・というしごく基本的なことだが、見ているとそういうことを守れない外道立ち読み者も存在する。本を汚し折り目を付け適当な場所に置いて帰るというヤツだ。そういう客がいるから店は立ち読みを弾圧しようとするのだろう。
あともう一つオレが心がけることは立ち読みさせてもらったお礼に本を買うということである。オレの書籍購入費は月に2〜3万である。これなら雑誌を月に10冊程度立ち読みするのは十分許される金額だろう。特によく寄り道する本屋では、本を買う以外にレジのそばに置いてあるメントスなどのお菓子を買って、自分が店に対して有益な客であるということをアピールしているのだ。タバコを吸う習慣のない自分にとってお菓子はどこかで必ず買うのだから、コンビニで買うよりも普段世話になっている本屋で買う方が理に叶っている。その甲斐あってオレは立ち読み先でイヤな顔をされることがない。それどころかマナーの悪い客を注意したりして店に感謝されているくらいである。店内を走り回るクソガキや食べ物を持ち込む馬鹿女に対して説教オヤジとなることも多い。店内の秩序を維持するという意味に於いて、オレはまさに店にとって神様のような客なのだ。そんな上客が多少本を立ち読みすることくらい許されてもいいじゃないかとオレは勝手に理由付けしているのである。
そんなわけでオレは今日も立ち読みする。たかが300円くらいの雑誌、買えばいいじゃないかと言われそうだが、ついつい立ち読みで済ませてしまう。だって読みたい記事がヤワラちゃん「夜の体落とし」で一本!なのに買うなんてかえって恥ずかしいじゃないか!
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