2003年02月02日(日) |
なぜコンドームのCMはないのか? |
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ナプキンとコンドーム、果たして人類にとって大切なものはどちらだろうか。ナプキンがなかったらきっと女性の皆さんは大変お困りになると思うが、それで死者が出るとか人類が滅亡するとかいう大事に至ることはない。しかし、コンドームの方はこの世に不可欠の存在だ。それによって人類はこれまで性病の蔓延や人口爆発を防いできたのである。それほど大切で感謝すべき存在が、常に家庭に於いてはその存在を子供の目から隠蔽され、薬局でも片隅に追いやられているのはなぜか。なぜテレビCMは流されないのだろうか。高校生の男女がコンドームを使って避妊する率は5割以下だという。そのため性感染症は爆発的に広がっているのである。もはや危機は目前に迫っているのだ。なぜガンガンCMを流して普及させないのか。
テレビを見ながら夕食を食べているといきなりナプキンのCMが流れる。「多い日でも安心」「横モレなし」さすがに血液を連想させる赤はまずいのか、青い液体がシートに吸い込まれる様子が画面に大写しになる。誰もがこの場面を記憶しているほど、そのCMはお茶の間に定着しているのだ。しかしコンドームのCMはない。深夜になるとラブホテルやキャバレーのCMが流れるのに、コンドームだけはないのだ。どうして流さないのだ。
「スキン!スキン!スキン!オカモトのスキンレススキン!」
「業界初のポリウレタン素材で装着感抜群、サガミオリジナルをどうぞ」
「ジェクス株式会社のうすうす1000で性病なんかもう怖くない」
「きみはもう不二ラテックスでバナナの香りを試したか?」
こんなCMがバンバン流れたらきっと10代20代の若者に飛ぶように売れるはずだ。そうすれば結果的に性感染症の蔓延も食い止められるだろうし、年間100万件と言われる人工妊娠中絶という名の殺人も減らすことができる。
「そんなCMを見たせいで使いたくなったらどうするんだ!」と頭の硬いオバハンどもから文句を言われそうだが、どうせ不特定多数と性行為するのが今の若者ならば、そのリスクを少しでも下げるためにもやはり「使って」もらいたいのである。そのためにもオレはCMが流れることを希望する。未来の我々を救うのはコンドームのさらなる普及だとオレは信じてやまないのだ。
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