2003年01月29日(水) |
さ、さ、さ、さむいのじゃ |
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列島が寒波に襲われている。地球温暖化の影響をもろに受けて日本一暑い都市であるはずの(8月の平均気温は那覇よりも高かったという)大阪でさえも寒い。毎朝、通勤のためにクルマに乗り込むオレは車内の温度計を確認する習慣がある。それが今朝は1度をさしていた。「おっ! プラスじゃないか。今日は思ったより暖かいぞ。」と軽やかにクルマを発進させたがすぐに温度計はマイナス2度に下がった。げげっ! 注意して走らないとどこで凍結してるかわからないぜ。スリップさせたのか、道路脇の電柱に突っ込んで大破しているクルマもあった。馬鹿め、安全運転しやがれ。
オレは寒がりだ。今年はついにパッチ、いや男性用スパッツの常用者に成り果ててしまったくらいだ。そんなオレにとってこの寒さはものすごくこたえるのだ。ここまで寒いと日頃の主義主張などどうでもよくなるのだ。「CO2排出量の削減で地球の温暖化を防止せよ」などと日頃言ってるオレが、がんがんと石油ファンヒーターを焚いてまず自分の部屋から温暖化を図っているのだ。これでは世間に顔向けできないのだ。我が家は一ヶ月になんと300リッターもの灯油を消費するのだ。一日に10リッターである。
なぜこのような浪費をしなければならないかというと、それは我が家の構造に問題があるのだ。古い日本家屋である我が家は「すまいは夏をむねとすべし。冬はいかなるところにも住まる」という吉田兼好の教えを守って夏に涼しいように開放的な造りの家になっているわけだが、そのためいくら暖房してもいろんなところから熱が逃げてしまう。夏は同様にいくら冷房しても涼気が逃げてしまうどうしようもない欠陥住宅だ。誰だこんな馬鹿な家を建てさせたのは・・・と文句を言いたいところだがそれはオレの親父だ。茶の間で親父の吸うタバコの煙が家中に配給される仕組みのこの家族を不健康にする欠陥住宅をオレは激しく呪っているんだ。
いつかオレは自分の望み通りの家を設計して建ててやる。夏涼しく冬暖かい家を。寒さに震えてかじかんだ手でキーボードを叩かなくてもいいような快適な部屋を手に入れるんだ。風呂につかったままプロ野球が観戦でき、裸のままで郵便受けの新聞が取れて、雨の日もクルマから濡れずに降りることができるそんな家を。この寒さももう少しの辛抱だ。それまでなんとかして耐えるぜ。それにしても寒いぜ。
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