2003年01月28日(火) |
裁判官よ、正義を忘れてどうするんだ? |
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阪神大震災で高速道路の橋桁が落下したために走行中の男性が死亡した。その男性の遺族が「施工管理に落ち度があった」として阪神高速道路公団に9200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が出た。渡辺安一裁判長は「倒壊原因は予想を上回る地震の破壊力」として公団の責任を認めず原告の請求を退けた。運輸省天下りの木っ端役人には退職金を大盤振る舞いする公団が、安全でない道路を建設して命を奪った代償は払わずに済ませようとする。退職金を差し押さえてでも公団に責任を取らせることが正義ではないのか。
目撃した人は知っている。橋桁は地震の最初の揺れと同時に倒壊したのではなく、しばらくしてから倒れたということを。高速道路は通常の構造物よりもより大きな耐震性を持たせて建てるのは当然だ。ゼニをとってクルマを通行させてるんだ。安全に道路を建設するのはてめえらの責務だろう。それが周りの普通の家よりも脆弱に造られてるとはどういうことだ。どうせコンクリートに加水して手抜き工事でもしていたんだろう。山陽新幹線の橋桁もアルカリ骨材反応が進行して脆くなっているものが多かったという。こんな危険なものを造ってその上法外なゼニを受け取り、さらに談合で不当な利益を得ている連中を政府は手厚く保護してるんだ。なぜ裁判所がそこで正義を貫かないんだ。ゼネコンや公団の責任者を刑務所にぶち込み、手抜き工事をした企業は賠償金で破産に追い込み、ついでにそいつらから献金を受けている政治屋どもは人柱にしてコンクリートに混ぜ込んでしまえ。
地震は人を殺さない。危険な建物が人を殺すのだ。縄文時代の竪穴式住居にみんなが居住していれば死者はほとんど出なかったんだぜ。
ただ維持するだけで年間80億円も無駄になる役立たずの高速増殖炉「もんじゅ」の設置許可無効を住民が求めた訴訟で、名古屋高裁金沢支部、川崎和夫裁判長は一審判決を取り消して住民側の主張を全面的に認めた。これまで行政側の味方ばかりしてきた原発をめぐる訴訟の中で、実際に健康被害を受ける可能性のある住民の訴えを初めて認めた、画期的で勇気ある判決である。「もんじゅ」にはこれまでに一兆六千億の税金がつぎ込まれたという。研究を継続すればさらに数兆円が消えたのだろう。技術を進歩させるのは大切だが、税金はもっと意味のある使い方をしてくれ。
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