2003年01月26日(日) |
究極の記録メディアはなんだ? |
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オレが初めて所有したパソコンはPC9801F2というマシンだ。もう18年も前になる。フロッピーディスクは5インチのペラペラしたもので、そのマシンには2DD(記憶容量720KB)しか使えなかった。記録コストは1MBあたり278円もしたことになる。その次に9801VXを買った。やっと2HDのフロッピーが使用可能になりそのころ3.5インチのFDも値下がりしてきた。しかしデータが巨大化してFDでは収まらなくなってきた。それで外付けのHDDを買うことにした。1GBのHDDを25000円で買った。記録容量あたりのコストは1MBあたり25円まで下がった。
その後、HDDはどんどん値下がりした。しかし、持ち運びできない。衝撃にも弱いし、落下させれば確実に壊れる。それでMOドライブを買った。メディアの価格は640MB一枚が500円くらいだった。1MBあたり0.78円である。 ついに1円を切ったのだ。オレは狂喜し、せっせと手持ちのデータをMOディスクにバックアップした。当時、CDRはまだまだデリケートなメディアで、ドライブとの相性問題があったり、何枚かに一枚は書込失敗するという状況で信頼性は低かった。
ところがCDRディスクの価格破壊は予想をはるかに超えていたのである。台湾製のCDRはいつのまにか一枚50円を切るようになり、ノーブランドのCDRは100枚入りで3000円を切った。700MBあたり30円ということは1MBあたり0.043円ということになる。さすがにそこまで安くなるともうフロッピーディスクの出番はない。あっというまにFDはCDRに販売枚数で追い越されてしまった。不安定な磁気データで保管するよりもCDRに焼いた方がバックアップも確実だ。
昨日、オレは日本橋のJ&Pテクノランドの店頭で、ワゴンの上に平積みされているノーブランド10枚入りのDVD−R(4.7GB)の価格に仰天した。880円! なんと1MBあたり0.0187円である。5インチFDの時代に比べて15618分の1に下がったのだ。これをデフレと言わずになんと言おうか。もうDVDの時代だ。
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