2003年01月24日(金) |
日本人はメシをもっと喰え! |
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オレはたぶん大食いの部類に入るだろう。大学生の時は実によく喰った。もちろん「体の割には」という但し書きつきだが。盛岡のわんこそばもちゃんと100杯食べている。もちろんこの世には200杯や300杯喰う人間も多数いるから自慢などできないが。オレの場合は「いかにして少ないおかずで大量のメシを喰うか」という貧乏な状況が大食いライフの出発点だった。
大学でサイクリング部に所属していたオレは、一人旅に出てユースホステルに泊まると、通常はおかわりし放題の夕食・朝食をしっかり食べて昼飯を安くすませるという方法で出費を減らした。大量に喰わないと一日に200キロは走れない。(あまり燃費がよくなかったのだ。)おかずの豊富な夕食はまだいい。問題は朝食である。ユースホステルの朝食のおかずと言えば、生玉子・みそ汁・海苔・(おかず一品)程度である。それでごはんを4杯おかわりするために、海苔だけで一杯、みそ汁だけで一杯というふうにおかずをうまくコントロールしながら喰う特技が必要だった。不思議なことにそのわりにはちっとも肥らなかった。もっともオレの家系はみんな痩せた人間ばかりだからきっと肥満に関わる遺伝子が存在しないのだろう。
大学生の時に住んでいた左京区の下宿の近くによく行く定食屋があった。古い洋館風の建物で、ホワイトハウスという名だ。そこでオレはいつも一番安いオムレツ定食を食べた。(少し余裕のあるときはトンカツ定食だった。)オムレツ定食は1979年当時の値段で410円だったわけだが、店主は気を利かせてお皿に入ったライスをいつも山盛りにしてくれていた。高さ15センチくらいに盛り上がっていたのである。オレはそれがものすごく嬉しかった。食後のコーヒーをサービスしてくれることもあった。京都に行く機会があればまたその店に立ち寄りたいぜ。
今、日本では一人あたりのコメの消費量が減っていて、それがコメ余りの最大の原因だという。なぜみんなメシを喰わなくなったのだろう。パン好きな人間やラーメンを主食にしている者が増えている。大和魂はいったいどこへ行ったんだ。米飯を喰うことがオレたち日本人のアイデンティティじゃないのか。アメリカに占領されていた時代に食生活まで占領支配されてしまったのか。なんということだ。「日本人は米を喰え!」これを合い言葉にオレたちはアメリカの帝国主義的食文化支配から脱却すべきだ。
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