2003年01月22日(水) |
世界遺産だと? 笑わせるなよ |
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関西経済同友会は1月21日、大阪城と難波宮をユネスコの世界遺産に登録し、大阪を国際観光都市として整備して関西活性化に結びつけることを盛り込んだ。よりによって「世界遺産」とは大きく出たもんだ。城とは名ばかりのあんなコンクリートの固まりのどこがいったい世界遺産なんだ。ふざけるなと言いたい。
日本の城郭で世界遺産に登録されているのは姫路城だけだが、それは姫路城が建造された当時の姿で残っているからであり、同様の条件を満たすものは松本城、犬山城、彦根城など日本にはわずかしかない。大阪城はわざわざ天守閣の形にしたマニアックな建築物であって、その価値は国道沿いに建っているお城を模したラブホテルと同じレベルである。そういえば昔、愛知県の国道23号線沿いに徳川という城郭風のラブホテルがあったことを記憶するが、今でもあるのだろうか。
難波宮だって同様だ。あれはただの原っぱじゃないか。あんなもの、都心のど真ん中にある意味のないただの空き地だ。そのどこが世界遺産なんだ。恥ずかしすぎてオレは涙が出そうだぜ。クソの役にも立たないあんな土地を、ただ「そこに難波宮があった」というだけで遺跡として保全しておくとは実にばかばかしいぜ。大阪城のホームレスの人たちに開放してやれよ。その方がよっぽど値打ちのある使い方だ。
大阪城や難波宮よりもっともっと世界遺産にふさわしい場所が日本にはいくつもある。たとえば長良川河口堰、諫早湾潮受け堤防、これらは日本人の馬鹿さ加減を世界にアピールするのにピッタリじゃないか。「オー日本人おカネを掛けて自然破壊するんデスカ?信ジラレマセーン。」と外国人は笑ってくれるよ。どんどん観光客を呼んで馬鹿さ加減を見せればいい。天竜川の土砂で埋まった佐久間ダムもなかなか健闘してるぞ。サンゴ礁を埋め立てて作る予定の普天間基地代替空港なんかもどうだ。すみかを失って死んだジュゴンを滑走路にずらりと並べればもう完璧、立派な世界遺産の仲間入りだ。文化と自然の両方を兼ね備えた複合遺産として世界中から多くの観光客が見に来ることは間違いない。
オリンピックの誘致がうまくいかなかったからと、関西財界の連中は苦し紛れのアイデアを出したつもりだろうが、オレに言わせればやっぱり「馬鹿はいつまでたっても馬鹿」ということになるかな。
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