2003年01月17日(金) |
ナベツネの白抜き広告 |
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1月16日付の読売新聞に掲載された週刊新潮の広告には、一カ所白塗りの部分があって本来掲載されるべき週刊誌の記事の見出しが消されている。「ここにはどんなことが書いてあったのか」消されていれば知りたくなるのが人情である。さっそく他の新聞にあたってみた。毎日新聞にもちゃんと週刊新潮の広告はあった。白抜き部分に入る文字はこうだった。「読売新聞の伏魔殿・販売局に国税のメスが入った・裏金スキャンダル」ご丁寧にナベツネの写真入りだった。
読売新聞がその見出しに激怒したことは容易に想像が付く。「事実無根の中傷だ」とさっそく裁判を起こしたらしい。しかし、新潮側も記事の出所には自信があるようで、今後の両者の戦いが楽しみである。
それにしても情けないのは読売の方だ。新潮社に対して腹を立てているのなら、週刊新潮の広告そのものの掲載を止めればよいだろう。広告はしっかりと載せながら(当然のことながら広告料はがっぽりもらって)、自分の悪口を見出しに書かれるのだけはいやだというのか。そこまでしてスキャンダルを隠したいのか。今週号の週刊文春では週刊朝日に対する批判記事が大きな見出しになっていたが、その広告は朝日新聞にももちろん掲載されていたぞ。こんな見出し一つにそこまで神経質になるとは、読売新聞というのはなんとケツの穴の小さい新聞社だろうか。自信があるのなら何を書かれても堂々と開き直ればいいだろう。実は後ろめたいから隠そうとするんじゃないのか。プライドは守りたいが、広告料収入も欲しい。
いや、実のところプライドなどはもうとっくにかなぐり捨ててるよ。ゼニさえもらえればなんでも載せるぜ。報知新聞などは風俗産業の三行広告のオンパレードだし、読売新聞では大和都市管財やスイスプライベートファンド(SPF)という詐欺師集団の広告を、警察に摘発される直前まで掲載してしっかりと稼いでいたなあ。被害が拡大したのはきっと連中が新聞記事を見せて「ほら、こんなに立派な広告も出していますよ。」とお客を勧誘したせいに違いない。庶民から巻き上げた金の一部は詐欺師社員たちを経由してすでに新聞社に広告料収入として還流したあとだ。ナベツネさんよ、返すつもりはあるのかい? 盗人の上前をはねてるくせによく新潮に文句が言えたもんだ。
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