2003年01月04日(土) |
田中康夫知事の似顔絵ドラ焼き喰ってみたい |
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長野県内の土産物屋で、田中康夫知事の似顔絵入りどら焼きが売られていた。新聞にお菓子の包装紙の写真が掲載されているが、そこには「しなやか長野」の文字があり、その脇にはどうみても田中知事にしか思えない人物の似顔絵がある。どら焼きの表面にも田中知事の似顔絵の焼き印があるとか。実物を見てみたいし、喰ってみたい。10個入りで800円だそうだ。
もしも自分がただの観光客として長野県を訪れたら、田中知事のことだから、こんな面白いお土産を軽いノリで作らせたのかと思ってしまうだろう。そして迷わず買っただろう。「地方色」「話題性」「地元民はたぶん買わない」といった三流お土産の必須要素をちゃんと満たしているからだ。そういうお土産をオレは限りなく愛しているのだ。
しかし、このどら焼きは田中知事には全く無届けで、勝手に本人の肖像を借用して売っていたのだった。知事側は激しく抗議し、その抗議を受けて製造・販売の二社は販売の中止を決めたが、すでに出荷された分は今でも店頭に並んでいるという。
この情けないどら焼き屋だが、販売元は「タカチホ」という業者で全国に土産物を出荷しているような大手だそうだ。商品を企画した段階で、事前に田中知事に対して「このようなどら焼きを考えてるのだがどうか?」と打診していたら、たぶん知事は許可しただろう。そのかわり、売り上げの一部を福祉施設に寄付しろなどの約束は行われたかも知れない。少なくとも「名義料」をよこせと言い出すようなケツの穴の小さい知事ではないと思うから、改めて無断販売のお詫びをきちっとした上で、販売を認めてもらったらどうなのか? それとも「どら焼き」ではイメージダウンになると知事は考えるだろうか。
長野県のお土産なら、どら焼きではなく「おやき」とか「諏訪湖豆」「塩羊羹」の方がピッタリだと思う。切っても切っても断面が田中知事の顔になっている塩羊羹なんかあれば面白そうだ。でも、小さな一個一個が全部田中知事の顔をしている諏訪湖豆がもしも存在したら不気味なこときわまりないぜ。
自分の似顔絵や名前の入った商品なんて、よっぽどの有名人かスターでない限り作ってもらえないものである。そういう意味ではこれも一種の有名税のようなものかも知れない。田中知事よ、許してやれよ。そのどら焼きはオレも買うよ。
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