2002年12月19日(木) |
そんなに新幹線が欲しいかね |
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山形新幹線や秋田新幹線のような方式にしていれば建設費も安く、また在来線を不良債権化してしまうこともなかったのに、東北新幹線が八戸までフル規格で開業し、2004年には新八代西鹿児島間に九州新幹線が開業するという。そんなに新幹線という飾りが欲しいのかね。どうせ交通の不便な田舎ではみんなクルマで移動してるだろうし、鹿児島から熊本や博多に出るにも九州自動車道ですぐに行けるのになぜ新幹線の必要があるのかね。田舎者の考えてることはよくわからないよ。
在来線でも、時速150キロくらいの列車を走らせるのは可能だろう。そのための設備投資は新幹線を建設することに比べたらはるかに安い。料金を安くして本数を増やし便利にすれば、高速バスと十分に渡り合える。JRの在来ローカル線はそうした努力を怠り、乗客を奪われてきたのである。オレがまだ中学生の頃、家族で坊津に帰省した際には、大阪から夜行の急行列車に乗って鹿児島には翌日の午後に着いた。坊津に着いたときにはもう夜だったよ。20時間以上かかって移動したことになる。それと比べれば確かに「便利になった」ことは確かだ。でもたとえば東京から鹿児島まで新幹線で移動する人がいるだろうか? それはよっぽどの鉄道マニアか、極端に飛行機事故を恐れる臆病者だけであって、普通は飛行機だ。たぶん新幹線で東京から鹿児島まで乗った場合の運賃は飛行機よりも高いだろう。
ほとんど乗客のいない新幹線だったら世間の笑い者だ。そうならないように鹿児島県や熊本県では県民に「月に一度は新幹線に乗れ」なんて義務づければ面白いだろう。大都市に住むオレのような善良な市民の納めた税金が田舎者のつまらない見栄のために浪費されるのは実にばかばかしい。「責任食い」という言葉があるが、この際新幹線の「責任乗り」をぜひやらせるべきだ。鹿児島や熊本では九州新幹線の乗車率が80%を超えるようにせっせと県民を動員しろ。
考えれば瀬戸大橋だってそうすりゃよかったんだな。香川県民は必ず年に一度は渡らないといけないとか、渡橋証明書のない者は税金が倍になるとかいうペナルティーを与えていればもっと利用者も増えただろう。地元に「協力」してもらうんじゃない。造ってあげたのに利用しなかった裏切り者の地元住民には罰こそふさわしい。罰がいやなら建設を断ればよかったんだよ。もう手遅れだけどな。
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