2002年12月15日(日) |
頼む! 読める名前にしてくれよ |
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最近の名前は凝りすぎていて困る。新聞で見かけたのだがこんな名前が読むてたまるか!
薫淑(さよ) 星凪(せな) 颯唄(そら) 笑心(みう) 苺依(めい) 来夢(らむ) 月菜(るな)心美(ことみ) 碧飛(しゅうと)
これらの名前が実在するというのだ。頼むからあんまり趣味に走らないでくれ。他にも新竜(あらた) 愛怜(あさと) 天明(てんぺい)一等星(ひとせ)とあった。そんなもの読めるわけがない。
どうしてこんなに凝った名前を付けるのか。オレは少子化の影響だと考えている。何人もガキがいれば面倒くさくなってシンプルな名前を付けるはずだ。たった一人にしぼるから、その一人に思いっきり気合いを入れたヘンテコな名前を付けてしまうのだ。そんな名前を付けられた本人の迷惑を考えてみろ。
昔はいわゆる定番の名前というものがあった。男なら「○彦」「○夫」「○太」など、女なら定番の「○子」である。最近はこの「○子」という名前にはとんとお目に掛からない。オレのまわりで娘に「○子」とつけた人間は誰もいない。もしかしたら今は天皇家くらいしかこんな名前は付けないのかも知れないなあ。愛子ちゃんに真子ちゃんか。
きっと太平洋戦争の頃は、男の子には「勝男」などと付けるのが流行ったのだろう。まさか「中(あたる)」なんて不吉な名前は誰もつけなかったはずだ。すぐに流れ弾にあたって死にそうじゃないか。また逆に「不死男(ふしお)」なんてつけたら非国民呼ばわりされたかも知れないなあ。お国のために死ぬことが美徳とされた時代だからなぁ。戦争が終わってしまって、勝男の妹が「和子」になった無節操な家もあっただろうな。
名前の与える印象が180度変わっちまうこともある。新潟県で息子に「角栄」と名付けた親がいた。きっと立派な人間になってくれと願っていたのだろうな。ところがロッキード事件が起きると級友たちは手のひらを返したようにロッキード、ロッキードと彼をいじめたという。親は家庭裁判所に改名を申請して認められたとか。考えれば情けない話である。悪いのはくだらないいじめをする人間だろう。別に角栄でもいいじゃないか。すぐに相手は覚えてくれるぞ。
みんなが凝った名前を付けるようになると、今度は平凡な名前が輝き出すから不思議だ。だってアメリカでもっとも有名な日本人の名前は「イチロー」だからな。
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