2002年12月14日(土) |
年収1億円とはすごいじゃないか |
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年収1億円と言えばどんな人を思い浮かべるだろうか。オレのようなこれまでにたいした努力をしてこなかった一般人には夢のような金額である。プロ野球選手で年俸が一億を超えてるのは全体の10%以下、巨人を除く各球団ではせいぜい3〜4人だろう。ところがそれをいとも簡単に稼いでしまう人間がいる。どんな才能があるのかというと、チリの売春婦にだまされて8億貢いでしまうくらいだから基本的には馬鹿なのだが、その馬鹿、千田郁司が今後14年間で毎年1億稼ぐことになるのだ。
彼は14億円を青森県住宅供給公社から横領した罪で懲役14年の判決を受けた。つまり14億円と刑務所で過ごす14年間が等価ということである。一年=1億 このように考えると犯罪は大いに引き合うということになってしまう。たとえば20歳そこそこの若い時に10億円程度の詐欺事件を起こしてその金は巧妙に隠匿する。刑務所は一年=1億という先例に従って判決を下すから、おとなしく10年間ムショで過ごせばいい。刑期を終えて出てきてもまだ30歳である。人生はまだ半分以上残っている。10億の資産があればとりあえずは悠々自適の日々を過ごせるじゃないか。どうだ、名案だろう。
人を殺せば時には命で償わないといけないが、どんな大金を奪っても日本では死刑にされることはない。豊田商事や大和都市管財のような計画的、組織的な詐欺事件でもせいぜい10年以下の刑が課せられる程度である。詐欺に遭って全財産を失い、人生に絶望した老人たちが何人自殺しようと、詐欺野郎たちはその死に対してなんの責任も負わない。そのことを気に病むような繊細な人間は詐欺師になれない。
この国には国債という紙切れを発行して金を集めては、その金を身内で山分けにしている詐欺師どもが居る。政治家という別名もあるが、どう考えても詐欺師だ。ネズミ講がいつか行き詰まるように、借金も無限には増やし続けられない。いつかこの仕組みが破綻するなどとまじめに考えるような繊細な神経の持ち主には政治家という職業は勤まらないと思われる。政治家に必要なのは借金をものともしない図太さと、自分の失敗に対して何も感じない無責任さだろう。
千田よ、出所したら青森県知事選に出ろ。あんたには政治家の素質が十分にある。あんなに長期間周囲に気づかれなかったんだ。知事の任期などたった4年である。それくらいごまかすのはわけないだろう。
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