2002年12月06日(金) |
なぜ田舎者はパチンコが好きか? |
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オレはパチンコをしない。いい大人が「趣味はパチンコ」などと言ってるのを聞くと軽蔑したくなる。勝ってもせいぜい数万というチンケな博打に大の大人が熱中してて恥ずかしくないのか。そしてあの空間の不健康さはなんだ。どうして禁煙のパチンコ屋はないのか。もうもうたるタバコの煙の中で寿命を縮めてまでせこい金儲けがしたいのか。いや、儲かるならまだいい。ほとんどの客は負けて帰るのだ。それなのにいつもパチンコ屋は大繁盛だ。世の中にはつくづく馬鹿が多いということである。
父の生まれ育った田舎の山奥にゴルフ場ができた。ろくに田圃もない貧しい村に補償金として多くの金がばらまかれ、みんな競うように家を建て替え金歯を入れ、クルマを買い換えた。それでもまだ金は残っていた。田舎者のことだからまともな使い道など知らない。残った金はパチンコ屋で使い果たされ、高級車に乗った馬鹿息子たちは次々と交通事故で死んだ。無惨にもゴルフ場にされちまったその山で、オレは子供の頃よくカブトムシやクワガタを採って遊んだ。山菜採りもできるしマツタケも生えている宝の山だったんだ。その宝物と引き替えにして得た金が、パチンコのようなくだらない娯楽のために費やされてしまったことがオレは悔しくてならない。
なぜ日本にはこんなにパチンコ屋が多いのか。なぜみんな貴重な時間をもっとまともなことに使わないのか。本を読めよ。勉強をしろよ。恋人と語り合えよ。いい映画を見ろよ。そうやって有意義に使える大切な時間に、どうしてパチンコのようなくだらないことをしているんだ。それだけ馬鹿が多いということなのか。自分のガキに「勉強しろ」と命令して私立中学に入れたり塾に通わせたりしながら、その自分が自己を向上させる努力もせずにパチンコ三昧とは情けないぜ。まるで援助交際オヤジが女子高生に説教してるのと同じじゃないか。そんなことだから息子が馬鹿になるんだ。馬鹿の子はやっぱり馬鹿だ。
そうそう、日本では公営ギャンブル以外のギャンブルは違法とされながら、パチンコ屋の横にある小屋では堂々と景品の換金が行われている。大阪では換金業務は「未亡人身障者福祉協議会」とかいう団体が行ってるんだ。あれが福祉事業だったとは全く笑わせるぜ。「福祉」というよりは馬鹿製造業の手助けじゃないか。
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