2002年12月04日(水) |
幸せのレシピとは〜『マーサの幸せレシピ』 |
携帯用URL
| |
|
久しぶりに映画館で映画を見た。3ヶ月ぶりくらいなら久しぶりには入らないかも知れないが、大阪ではその映画館だけの上映でしかも二週間ということで、見逃してしまえば永遠に見る機会がなくなるかも知れず、それでわざわざ梅田まで繰り出した。
梅田・茶屋町のロフトの地下にある「テアトル梅田」に行くために、新御堂筋を隔てたところにあるタイムズ24にクルマを停めた。100円/20分という料金は梅田にしては安い。一日の料金上限は平日の場合1500円となっていた。これもなかなか良心的だ。バブルの後遺症で大阪市内にはこうした駐車場が増えた。いずれ高層ビルやマンションに化けてしまうのだろうが、とりあえず今は駐車場を探す手間が省けて便利である。
映画が始まるまでしばらく時間があったので、ロフトをぶらぶらしてからエレベーターで地下に降りたら、なんと行列ができている。水曜日は女性1000円ということで、女性客が殺到していたのだ。女性に人気の映画だったせいでもあるが。「立ち見なんて初めてだな」と思いつつ列に並び、なんとか手すりにもたれながら観ることのできるいい場所をゲットした。
腕のいい一流のシェフでありながら他者に寛容になれない不器用なマーサ、時にはお客を罵倒してしまうこともある。そんな彼女のもとに交通事故で母を失った8歳の姪、リナがやってくる。ショックで物を食べようとしないリナと、不器用ながらなんとか彼女を育てようと奮闘するマーサ。そのマーサの前に彼女と全く正反対の陽気な性格の持ち主であるイタリア人のシェフ、マリオが現れて、やがてリナとマーサの頑なな心を溶かしてゆく。
見終わった後で、少し切なくてほろりとした気分にさせてくれる作品であった。また、次々と登場する料理の数々もまた圧巻であった。美食家でないオレにはそのほんの一部しかわからなかったけれども。
「何が入っているかはわからないけど、何が足りないかはわかる」マーサは最後にこう語る。「街で二番目のシェフ」とオーナーから呼ばれたマーサに欠けていたものはいったい何だったのか。映画を観てその目で確かめて欲しい。『マーサの幸せレシピ』 はこの冬のオレの一番のお勧めだ。
前の日記 後の日記