paranoia kiss
    

イルミネーションの綺麗な季節。

あの人といった神戸の街を忘れることができない。
そして、一人であの人が毎週のように通ってくれた街へ
たった一人で行ってきた。

わんこと走り回った公園。
あの人のライバルと働くことになった空間。

忘年会の席で、酔っ払った勢いで、
みんなに付き合ってることを言ってしまった居酒屋。
エビをうまく剥くことができなかったあの人が、
照れながら、冷やかされながらいた空間。

休日のオフィス街を一人泪をぽろぽろと流しながら歩いた。

分かり合えると、分かり合えてると
傲慢にも自分だけが思っていたことに気づかされた。

あの人と別れたことも
君と知り合ったことも後悔している。
たった一人で生まれて、たった一人で死んでゆく。
たった一人でいればこんなことを考えずに済んだのに。

いつか、後悔するとわかっていながら、
何事もなかったように同じ時間を過ごす。

2007年12月03日(月)



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