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| 2005年11月17日(木) ■ |
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| こうでもしなきゃこないところ |
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夕飯と言えば、天一。相方と遊ぶ日のシメは天下一品へ行くのが定番になった。ひとしきり遊んだあと、「今日は、どこの天一に行く〜?」。この頃は、大阪市内を攻め、もうそろそろ制覇する。私はそうではないのだけど、相方は行く店行く店で、「スープは酸っぱい」とぼやくいている。同じスープの素を使って同じ時間帯に作った同じメニューなのに、味が違う。そういうことも得てしてある。
ふと思ったのは、「ああ、こうでもないとここには一生こなかったかもしれない」ということ。大阪市内は、やはりキタやミナミで遊んだり買い物をするのが大半で、行っても球場やグラウンドだ。これといった観光スポットのない郊外の住宅地には、極端に言えばそこに知ってる人が住んでいない限り、足を運ぶことはない。それが、天一のおかげで人よりも多くそういう場所に足を踏み入れることが出来ていると思う。新鮮な驚きや意外な出来事に遭遇することなんて皆無だ。ただ、見知らぬ誰かか今日も生きているこの場所を目にすることだけで、十分価値があるんじゃないかと思う。
高校野球の旅を初めてもう4年になる。初めて行ったのは石川の輪島だったっけ?海を目の当たりにした寂しいような壮大な自然。電車が廃線になり、バスも一日数台しか走らない。1泊しても、現地には2.3時間しかいることができない。高校野球がなければ、間違いなくくることはなかっただろう。また、旅先で野球を見ることは、それがたとえうまく行こうがそうでないかろうが、観光では見れないその町を日常を見ることに似ているかもしれない。最近、そんなことを考えるようになった。特に学校なんて、そこへ続く道は日常のためにあると言っていい。もちろん、がっかりすることもある。旅番組のようにきれいなものじゃない。けど、旅先で珍しいものを見たい、やってみたいと思う気持ちは多くの旅人が持っているモノ。知らない町の日常を見ることに飽きる事はないだろうと思う。
というわけで(どういうわけで?)、もう間もなく野球シーズンも終わることですし、これからしばらくは過去にした旅の話を書いていきたいと考えています。本当なら、旅した当時の日付の日記として書くべきなんでしょうけど、日付を戻すと、気持ちが後ろ向きになってしまうような気がして。読み物として楽しんでいただければ幸いに思います。
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