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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2004年12月06日(月)
スコアブックの続き


 初めてスコアをつけたのは、多分大学生のときで、野球サークルのマネージャーをしていたからだ。それから数年、思うところあって、東山の試合にスコアブックを持っていくようになった。その日は、市内の高校での練習試合。私はネット裏に椅子に腰掛けた。側にいる保護者に、「あの子は誰ですか?」「この子は?」と聞いて、メモを取りながら、ボールを追いかけるのが精一杯。

 試合展開が遅く、気をつけていたのに、トイレに行きたくなった。スコアをつけ始めたころは往々にしてそう思うのだろうけど、「正確に書きたい」。でも、トイレ…。つかの間の葛藤のあと、私はトイレに行くことを選んだ。一応、断腸の思いだった。

 すっきりして返ってくると、「書いといたし」と後ろで観戦していたお父さんが小さく笑っていた。よく見かける顔だけど、話したことはない。私は、「ありがとうございます」と返した。スコアブックに目を落とすと、細いけど、確かな字体があった。使っている記号は、私のと変わらない。人によって正反対なくらいに違う場合もあるというから、私に合わせて書いてくれたのか、ホントに私と一緒に記号を使う人かはわからない。。おかげで、初めてのスコアが正確に記録でき、いいスタートを切れた。以降、約2年間続いた。嬉しかった。それは記録がきちんととれたからではなく、お父さんの心遣いやこういう経験したことのないふれあいができたことが。

 そのあと、そのお父さんと意気投合して…なんていうことになれば、いい話の種なんだろうけど、残念ながらその人とはそれっきりだった。だからこそなおさら、不思議に思う出来事だ。

 それはそうと、当時のスコアにはあちこちに吹き出しがある。そのときの選手姿やベンチの声、自分が思ったことや、改めて知ったルールなどが書き込まれている。「止めたバットもボールが当たって…」とか、「○○くん、審判にプレートさばきの指導を受ける」とか、「すべりこめ〜byベンチ」「迷うなっby監督」「みんな、おつかれさま」とか。この作業が、後の日記に反映されているように思う。自分的には非常に楽しいのだけど、端から見たらヤバいようで、過去2人の男性に見せたけど、2人ともひいてた…。