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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2004年08月14日(土)
今日くらいは「野球好き」の称号をあげよう


 おはようございます。甲子園にいます。遠方から観戦に来る友人のための席取りで、4時起床。始発電車に乗りました。球場に着いたら、6時半。中央特別自由席の列は甲子園の駅前までつながっていました。日本は野球きちがいや…(ぢゃ、うちは?)。7時、サイレンの音と共に開門。ファンによる席取りプレーボール。本日の第0.5試合の開始でございます…。今は、どうにか席を確保。お疲レーション、私。寝よう。zzz…

 なんていうことを携帯で書いていたら、兄ちゃんから買ったビールからすっかり泡が消え、黄金色に液体になっていた。チビチビ飲む。でも、寝るに寝れず、朦朧としたなか第一試合が始まった。

 第一試合 東海大翔洋3−0岡山理大付属

 外野手による好捕が多い試合だったと思った。後ろに、横に、前…もあったかなあ?でも、わりと頻繁だったから、段々すごさがわからなくなり、ありがたみの薄くなってきた。ファインプレー麻痺と言いますか。後ろのボールの大丈夫だから前で守っていたんだろうか。やっぱり。全国に出るチームだわ。

 途中で、友人が球場に到着。取っておいた席にも合格点が出た。よかった。続く第二試合。私は京都、友人は神奈川の人間。「横浜ってどう?」と私が聞くと、「嫌いじゃない。どちからというと好き。神奈川の代表はどこでも応援する」と言った。そして、「愛情たっぷりだよ」と付け加えた。野望を抱いてそうな鋭い目とは結びつかない言葉、そのギャップに失礼ながら笑ってしまった。本人はいたってマジメだったと思うけど。試合前、お互いが知っていることを情報交換するような会話が続いた。(当然、その比率は私の方が圧倒的に少なかった…)

 第二試合 横浜1x−0京都外大西(延長11回)

 まさか、あんな試合になるなんて思ってなかった。すごかったね。試合が終わって、うなだれている西高の選手を見てたら、なんかゾクゾクと寒気がした。蒸し暑いネット裏だったというのに。

 横浜のピッチャーの球、速いというか距離感がないというか。なんか、キャッチャーミットにボールが入ったとき、パタンという音がした。マウンドとホームベースの間の18.なんぼかが現実感を失っていた感じ。何回だったか、横浜のバッターが三塁に滑り込んだときにケガをした。治療中、友人がこんなことを言っていた。「サード前にセーフティーバントしたどうだろう」。作戦としてはアリかもしれないけど、鬼や。おまけに、西高の先頭打者はぶつかった相手である三塁手。そんなんしたら、「二度と横浜に行けなくなるね」だ。

 観戦の視野について考えさせられたシーンがあった。いつだったか、西高がノーアウト一二塁のチャンスで、バッターが送りバント失敗。私は、「あっちゃー、ダメだったかあ」と思ったが、横の友人は、「セカンドに投げろよ」。ぼそっとつぶいやた。どうやら、二塁ランナーのリードが大きかったようだ。彼の声で私がセカンドキャンパスに目をやると、ランナーが慌てて塁に戻るところが見えた。アレだったら、刺せたかもな。ああ、視野が広いってそういうことなんだと思った。彼には野球経験がある。そういう要素もあるのかもしれないけど、私にそこまでの広さが出来るのはいつのことやら。
 
 友人は第二試合からスコアをつけていた。ときどき、応援席も音楽につられて、ペンでトントンとリズムをとっていた。スコアをつけていないと試合を見なくなるのだという。そうか。きちんとつけるというより、試合に集中するためにつけるというものアリかもと思った。

 第三試合に出る明徳義塾の背番号のない選手が、教員らしき男性と第一試合開始前に後ろの席で試合を観戦していた。そのとき初めて、あの縦縞の線が真っ黒ではなく、青みがかっていることを知った。そして、背番号のない複数の選手がレギュラー選手に帯同して、仕事をしていることも知った。試合後に、あのベンチ入れ変えの早さも、選手がスタンドで礼をしている間に、道具をすばやく片づける部員があるからこそだ。

 結局、今日は第一試合から第四試合まで観戦した。12時間甲子園球場にいたことになる。実は、観戦人生初の快挙だった。結構、疲れるね。でも、今日はいい試合が多かったので、まだ恵まれてたかな?帰り、友人が用事があるというので、球場外でしばらく待っていた。たくさんの人が行き来していたが、2人の若い女の子が目に付いた。おそろいの白いシャツを着ていたのだが、背中に何か書いてある。見てみると、「抱流美っ主」。何のことかなと思ったが、後になってわかった。肩には「有」、胸には「東北」と書いてあったからだ。これでは高野連も文句を言えない。痛快だった。

 すっかり夜。大阪の地下街で一緒にラーメンを食べた。
 「何かについて書くとき、それはその日、自分が見たものしか書けないんだなと思う。私の場合だったら、グラウンドだったり、試合だったり。それが、全体だとしたら、自分が書いてるそれは点みたいなものやんやなあって。残念やけど、それが限界やわ」。何故かそんなことを口にした。すると、友人は、「自分の書いていることが点だとわかって書いてるんならいいよ。点なのに、それをすべてだと思って書くと、怒られる」。わかってくれる人がいて、嬉しかった。