≪ ≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


あるこのつれづれ野球日記
あるこ
MAIL
HOME

2003年10月16日(木) ■
隠岐への旅�◆ 悗△襪海旅堝圧�録』


 ★2日目。

 朝からごはんとみそ汁だなんて、何時代以来だろう。食事付きの旅はいいもんだ♪今日の旅の始動は10時。ベットメイクのおばちゃんがごぞごぞ動き始めたころ、ホテルをあとにした。今日は五箇方面へ行く。ほんまならロウソク島とか行けたはずやのに、ヒロシ(注:父です)のアホ〜。

 それはともかく。
 10時25分発のバスだったので、10時25分ちょうどに着いたバスに乗ると、「これ、営業所に行くから」と言われた。紛らわしい時間に、紛らわしい場所に止まんなよ。ま、出発前に言ってくれたから良かったんだけどさ。まもなく、本命の五箇行きバスが着た。道中、五箇村に入るまではおばあちゃんまみれになる。「外に出ないとダメね」「わたし、このバスになって(整理券を取る方式のヤツ)から初めて乗るからよくわからなくて」、顔見知りかそうでないかよくわからないような会話が交わされていた。途中からは自由乗降。私の田舎ツアーもついにここまできたか…。

 五箇村に入ると、1人ぼっちのバスの旅。バスは、壊れてるんちゃうかと思うくらいゆっくり走った。そのおかげで景色をじっくり見ることができた。私がこの島で見た好きな光景の1つは、縁側に座って、おしゃべりしているおじいちゃんおばあちゃんたちだ。仕事の合間なんだろう。なんか心がぽかぽかする。

 水若酢神社、隠岐郷土館(ここの受付に「一人ですか?」といぶかしげな顔で聞かれた。悪いか)、五箇創生館と一気に回った。で、次はまたもやバスに乗って、隠岐温泉へ。しかし、温泉の開業時間は午後2時から。今、午後12時半。どないせえっちゅーねん。私は時間をつぶすのが下手なので、30分ほど後に来た西郷方面のバスに乗って帰ることに。

 帰り、19世紀のフランス老兵みたいな運転手のおじさんに、「もう帰るの?バス、まだあるのに」と言われた。口調は優しかったけど、鉄の仮面みたいに変わらない表情がちょっと怖かった(汗)。いい人だったんだけどね。車内に私1人にあると地元のことを色々話してくれた。

 私には気になることがあった。モーモードームに行ったときに見たパネルで、「負けた牛は悲しい一生を送ることもしばしばです」と書いてあったのだ。悲しい一生って?おじさんが牛突きの話をしてくれたときに聞いてみた。「負けたら、もうダメだね。二度と戦えない」。燃え尽き症候群ってことかな?いや、牛にとってもっと重い本能的な物を奪われてしまうのだろう。私は黙り込んでしまった。すると、おじさんは言った。「だから、勝負が完全につく前にほどほどのところで、ひきあげるんだよ。普通の大会はね。横綱同士だとそうもいかないけど」。そう言えば、ここに伝わる古典相撲も2回取って、2回目は1回目に負けた相手に勝たせて面目を保つようにするらしい。

 観光協会の回し者かというくらい観光を勧めるおじさんにノセられ、途中下車して玉若酢神社へ行った。現地に着くと、観光バスが出発したところだった。境内にいた写真屋さんは道具を片づけて出ていった。またがらんどう。お参りして、散歩がてら西郷港に戻った。まだ、時間は余ってる。それならと明日に予定してたサイクリングへ今日行ってしまおうと、観光協会でチャリを借りた。びっくりするくらいボロいチャリで、いざ出発!

 行き先は夕日の見える丘公園という場所で、ここから島前の島々が見えるのだという。西郷大橋を渡ると、ダラダラした登り坂。かなりしんどかったので、自転車を押して歩くことに。しばらくすると、下り坂になって、目の前には蒼い海、緑の草原、岩肌の見えた崖に、放牧された黒い牛(?)。人気がないことをいいこと、「ひゃっほ〜」と叫んでしまった。絶景やね。ふわぁ〜とか言いながらアホみたいな顔してチャリで坂を下った。風が涼しかったけど、帰りはこれが登りになるのだと思うと、「いやん!」って感じ。

 ここらは開発中で、工事現場があちこちあった。土を掘り起こしている場所はなぜか牛の糞くさかった。カラスが土を掘り起こすショベルカーをじっと監視しているかのようにたたずんでいた。

 そんなこんなで、西郷港から4km強。夕日の見える丘公園の到着。なんてことない雑草ぼうぼうの場所に木のベンチがあるだけ。景色はきれいにはきれいだった。普通ならここで、「疲れがふっとんだ」ということになるんだろうけど、素直に心の声に耳を傾けると、「ま、これくらいじゃないと、くたびれもうけやで」という答えが出た。私、バチ当たりですか?感動は義務じゃないし、いいってことで。帰りは、行きよりすんなり帰れた。往復9km弱を1時間半で走破。明日、ヤバいな。

 自転車を返したらすぐホテルへ戻って、夕食。今日は昨日より量がちょっと少ないと思った(苦笑)ので、アカイカの煮付けを追加。やらかい、やらかい(柔らかいの意)。今日のお酒は、隠岐の誉。熱燗でいただいた。とても飲みやすかった。それにしても、すること、もう尽きた。明日何すればいいんやろ。


 ★3日目。

 漁港そばで魚を売っているお魚センターの開店は10時。また間際まで部屋でウダウダしてからの出発。開店まで近くのベンチで待機。店の人がドアを開けた瞬間、立ち上がった。開店一番客ですぅ。イカを二種類と塩鯖、岩のり(おつまみにイケる)と地酒を買って、本日の任務終了。ヒマで狂いそうだったので、ホテルの総合案内場にあった旅のノートに書き込み(見つけたら教えてね〜)、地図で見つけた東山神社へ行き、諸浦神社へ行っても時間が腐るほど余った。ヒマに任せておかんに電話し、路地裏にいた犬を写メールに撮り(失敗)、1年ほど音信をとっていなかった学生時代の友人に突然メールを送ったりした。昼はお好み焼き。そして、隠岐自然博物館の入り口にあるビデオでの観光案内を見て時間をつぶす。ここで初めて、私の頭の中で後鳥羽上皇と後醍醐天皇がこんがらがってたことに気づいた(2人とも政治犯で島流しで隠岐に来ました)。自然博物館(有料)に入ろうと思ったら、受付に人がいなかった。タダで入れそうやなと思った。でも、これまでの観光スポットがかっかり度を思うとここも期待をもてそうにない。やめた。

 空港行バス出発の2時半まで、バス停前の木のベンチに腰掛けて読書を1時間半ほど。バスに乗り込んだとき、そのバス停前に妙な愛着を感じる自分がいた。一昨日空港前からここに降ろされたときは誰もいなくて、孤独で泣きそうになったのに、今では懐かしい始まりの場所で、妙に落ち着く場所になっていた。バスの時間待ち。休憩。暇つぶし。何かにつけ、ここに座っていたことを思い出した。

 隠岐空港に着いて、携帯写メールのモードが替わっていることに気づいた。100万画素っていうから、ご機嫌であちこち撮ったのに、ずっとピンぼけ画像でおかしいなあと思っていたのだけど。私って…